ランニングサポーター久保のランニングスクール

コダワリからの開放

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久保健二さん

ランニングサポーター 久保健二さん

  • ランニングが大好きで毎日のように走る傍ら、クラブチームのコーチも務め、
    数多くの一般ランナーの指導をおこなっている
  • ラン歴21年
  • 実業団陸上部に11年間在籍

こんにちは、ランニングサポーターの久保です。

今の時期、全国各地でマラソン大会が盛んに行われていますね。
実は私も先日ハーフマラソンに出場してきました。結果は・・・のちほど。

今回掲げた目標のタイムは70分切りです。1kmにすると3分20秒平均で走らなければなりません。レースまでに行う一般的な練習としては、レースペースを意識した走り込みを数回して体を慣していかなければなりません。しかしながら、3週間前になってもゆっくりのペース(6分30秒/km)でしか走れておらず少し焦り気味。いきなりレースペースで走ることは疲労を残したり怪我をするリスクが高いので、ペースを落とし距離を多めに走って基礎的なスタミナをつくることにしました。以前みなさんにテーパリングのことについてお伝えしましたが、ここからはレースまでの練習内容とともに私の調整を振り返っていきたいと思います。

21日前(3週間前)
25km走
3分40秒~35秒ペース
(1日の走行距離:28km)
■ペースを落として走っているつもりなのですが、ほとんど余裕がありません。後半もペースを維持できず下降気味。とても頑張っている感じの走りで終ってみると体はクタクタ、大きな疲労を残す結果となり、それから数日は軽いJOGくらいしかできませんでした。もちろん走りのよいイメージも持てません。

16日前
2kmJOG
(1日の走行距離:2km)

15日前
Rest / 鍼治療
■疲労が溜まり過ぎていたのか、この日にギックリ腰になってしまいました。腰が痛くて立つこともままならない日々が3日間くらい続きます。

14日前 (2週間前)
Rest / 鍼治療

13日前
Rest / 鍼治療

12日前
Rest
■鍼治療のおかげで痛みがだいぶ取れてきました。

11日前
10kmJOG
8分/kmペース
■ゆっくり走っても大丈夫、腰の痛みもだいぶ無くなってきました。
(1日の走行距離:10km)

10日前
Rest

9日前
15km
5分/kmペース
■様子見で走った15km走。キロ5分のペースで走っても腰の痛みなし
(1日の走行距離:17km)

8日前
Rest

7日前 (1週間前)
Rest

6日前
Rest

5日前
4km × 2
4分20秒/kmペース
■少しペースを上げて走り腰の様子を確認しました。痛みなし
(1日の走行距離:10km)

4日前
16kmビルドアップ走
10kmまで 3分50秒/kmペース
13kmまで 3分30秒/kmペース
16kmまで 3分20秒/kmペース
■ペースを上げずに走りの感覚を取り戻す練習です。レースが控えているので、最後だけペースを上げて筋肉に刺激を与えました。
(1日の走行距離:19km)

3日前
Rest

2日前
Rest

1日前
1km × 10 (リカバリー80秒)
4分ペース/kmペース
■スタミナに不安があったので、レースの前日でしたが1km10本の軽いインターバル的な練習を行いました。インターバルといっても極力ペースを落としているのでリズムを重視したテンポ走といった感じです。普通の調整練習としてはあまりしないことです。いつもは基本レースペースで1km~2kmくらいしか走りません。
(1日の走行距離:16km)

レース当日
ハーフマラソン
10km 33:01
Finish 1:10:55
(3分20秒/km平均)

結果、無事目標にしていたレースペースで走り切ることができました。
ここでおやっ?と思った方もいるのではないでしょう。3分20秒というレースペースに対して実際に練習で行ったレースペースの練習は、4日前の16km走 (最後の3km) のみです。しかもギックリ腰になってしまい2週間で走ったトータルの走行距離は74km。1日平均5kmほどです。同じようなタイムで走られる方は1日平均15kmは走るでしょう。普通のセオリーからすると走れるわけがない!そう思う方の方が多いかもしれませんね。いつもなら正直焦っているところでしたが今回は全くそのようなことがありませんでした。不安とは何なのでしょうか。それはこうでなきゃならないという理想枠に当てはめようとするが故に、理想と掛け離れた今の自分とのギャップに苦しんでいるからかもしれませんね。今のままの自分を素直に受け入れ、そのままの自分を出そうと思ったら変なプレッシャーから解放され何の迷いもなくなったのです。練習もロクにできなかった私が目標通りのタイムで走れたのは、このメニューをこなさなければならないとかこのタイムで練習できなければ結果がでないとかいう " コダワリ " や概念を捨てて今の体調に合わせた内容に軌道修正することができたからでしょう。焦れば焦るほど深みにはまってしまいます。調整練習というものは体の状態を上げることが目的なのですから。

今回ギックリ腰になってからというもの、腰に負担のかからないフォームを意識し走りを見直した結果、自分の体と向き合うことができました。数回のポイント練習、ハーフマラソンのスタートからゴールまで私が意識していたことはたったの2点。それは足裏全体の接地がぶれていないか、太もも内側の筋肉(内転筋)が着地時に安定しているかのみです。このたった2点を明確に意識できただけでフォームがガラッと変わり、力強く効率の良い走りになったんです。呼吸が一切荒れず、とても楽に走れるので自ずと走っているときの不安もなくなりました。練習メニューばかりに捕われてはいけません。もちろん練習でできないことはレースでもできませんが、それはタイムだけではなく培った体の感覚も同じことが言えます。設定のタイムを追わなくても、メニュー通りに練習がこなせなくても走れる! 大事なことは脳からのよい指令を正確に筋肉に伝えることだということを改めて実感できたレースでした。

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