イオン飲料を用いた水分補給に関する主な研究成果

研究成果一覧

Effect of prehydration on nasal mucociliary clearance
in low relative humidity
Oozawa H, Kimura H, Noda T, Hamada K, Morimoto T, Majima Y
Auris Nasus Larynx 2012; 39: 48-52
目的:
低湿度環境では、上気道において呼気中の異物を運搬・排除する役割を担う粘液線毛輸送機能が低下することが報告されている。イオン飲料の摂取が、低湿度環境における鼻腔粘液線毛機能に与える影響について検討を行った。
方法:
健常成人男性14名を対象に、イオン飲料摂取、水摂取、無摂取の3条件にて、クロスオーバー比較試験を実施した。室温23℃、湿度50%に調節した前室にて20分間の座位安静後、鼻腔粘液線毛輸送機能をサッカリンテストにて検査した。その後、室温23℃、湿度10%に調節した人工気象室に入室し、体重1kg当たり6 mlの各被験物を摂取した。試験終了時までは座位安静を維持し、入室から2時間後と4時間後にサッカリンテストを行った。

サッカリン顆粒(人工甘味量)を鼻粘膜に付着させ、溶け出したものが粘液線毛機能によって輸送され、
甘味を感じるまでの時間(サッカリンタイム)を測定するもの

結果:
無摂取では、人工気象室入室後、鼻腔粘液線毛輸送機能の低下が見られた。これに対し、イオン飲料摂取では、鼻腔粘液線毛輸送機能の低下が有意に抑制された。一方、水摂取では、これらの指標に対する無摂取との差は見られなかった。
考察:
低湿度環境では、イオン飲料による適切な水分補給が、身体の防御機能のひとつである鼻腔粘液線毛輸送機能を維持するために重要であることが示唆された。

鼻腔粘液線毛輸送機能の経時変化

前へPage 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11次へ