イオン飲料を用いた水分補給に関する主な研究成果

研究成果一覧

Enhanced renal Na+ reabsorption by carbohydrate in beverages during
restitution from thermal and exercise-induced dehydration in men
Kamijo YI, Ikegawa S, Okada Y, Masuki S, Okazaki K, Uchida K, Sakurai M, Nose H
Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol 2012; 303: R824-R833
目的:
イオン飲料に含まれる糖質が、運動による脱水からの回復の際の体水分の保持に寄与しているか、検討を行った。また、インスリンによる腎でのナトリウム再吸収の促進 がそれに関与しているかの検討も行った。
方法:
健常成人男性7名を対象に、イオン飲料A、イオン飲料B、イオン飲料Cの3条件にてクロスオーバー比較試験を実施した。イオン飲料A、B、Cの糖質濃度は、それぞれ6.5g/dl、3.3g/dl、0.0g/dlで、電解質濃度は、ナトリウム49mg/dl、カリウム20mg/dlとした。高温環境下(室温36.0゚C、相対湿度30%)での自転車こぎ運動により体重の2.3%の脱水を負荷した後、脱水量相当の試験飲料を30分以内に摂取させ、30分毎に採血と尿採取を行った。
結果:
飲料摂取後の血漿量変化率は、イオン飲料Aおよびイオン飲料Bで、飲料摂取開始75分目までイオン飲料Cに比べて有意に高値であった。また、イオン飲料Aは、135分目にイオン飲料Bおよびイオン飲料Cに、また165分目にイオン飲料Cに比べて有意に高値であった。腎でのナトリウム再吸収率は、イオン飲料Aで、飲料摂取開始15~105分目までイオン飲料Cに比べて有意に高値であった。また、イオン飲料Bで45、75分目にイオン飲料Cに比べて有意に高値であった。
考察:
イオン飲料に含まれる糖質は、インスリン分泌を刺激し、腎ナトリウム再吸収を促進させることで、血漿量回復を亢進させることが示唆された。
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