結核克服のために不可欠な家族のサポート

治療の失敗は、多くの場合、継続して薬をきちんと飲んでいないことが原因
── リー・ルールー

21歳のリー・ルールーが北京胸科医院を紹介されたのは、妊娠8ヶ月目のことでした。診断結果は「結核性胸膜炎」という衝撃的なもので、医師から今すぐ治療を始めるよう勧められました。しかしリー・ルールーは、治療薬に含まれる毒性が胎児へ影響することを恐れ、治療の延期という困難な決断を下しました。

出産後、彼女は分娩熱に襲われました。体内の結核菌が広がり、病状は悪化して「結核性髄膜炎」を発症していました。それは、結核の中でも非常に危険なタイプのものです。

危機的状態に陥ったリー・ルールーは、すぐに病院に運び込まれました。

この病気にかかると、大きく好転することもないまま、何年にも及ぶ治療を余儀なくされる人が少なくありません。友人や家族の支えがなければ、どうしてもふさぎがちになりがちです。リー・ルールーの場合、最愛の家族が支えてくれたのは不幸中の幸いでした。夫のグオ・ジーチャオは、絶対に治療をあきらめるなと彼女を励まし、毎日どんなに忙しくても彼女を見舞いました。そして、感染性の病気のため、生まれたばかりの娘に近づけないリー・ルールーに、愛娘の様子を語って聞かせました。二人は結核を克服しようと決意しました。グオ・ジーチャオの温かい励ましに、生きようとする彼女の意思はいっそう強まりました。

治療の失敗は、多くの場合、継続して薬をきちんと飲んでいないことが原因です。毎日10個以上の錠剤を飲まなければならず、それによってさまざまな副作用が生じます。少し症状が良くなったと感じると、薬の服用を止めてしまいたくなりますが、そうすると、もっと深刻な薬剤耐性疾患につながる恐れがあるのです。結核という病気は、適切な治療と投薬によって完治できるという事実を忘れなかった リー・ルールーとグオ・ジーチャオは、医師の指示を忠実に守りました。ときには落ち込むことがあっても、愛する夫を思い、一日も早く娘と暮らしたいという強い気持ちで、リー・ルールーは困難を克服したのです。

リー・ルールーは、今では完治し、通常の生活に戻っています。そして、子供が学校に上がったら衣料品店を開こうと計画しています。病気を患った経験から、生きることをいっそう大切に思うようになった彼女は、未来への希望に満ち溢れています。

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