大塚製薬株式会社

医療関連事業
2004年3月24日

韓国大塚製薬 抗精神病薬 「アビリファイ」韓国で発売 3月15日

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、社長:樋口達夫、TEL:03-3292-0021)の現地法人 韓国大塚製薬株式会社(本社:韓国ソウル市、社長:DaeSikEom)は、3月15日に抗精神病薬「アビリファイ」(韓国での商品名、一般名はアリピプラゾール)をアジアではじめて韓国において発売しました。

アリピプラゾールは、大塚製薬が1988年に発見した次世代の非定型抗精神病薬で、韓国では2003年に韓国大塚製薬がKFDA*に申請し、2003年9月に承認を取得しました。 韓国には、人口の約1%にあたる約48万人の統合失調症の患者さんがおり、そのうち治療を受けている患者さんは約15万人と推定されています。

  • *:KFDA:Korea Food & Drug Administration

アリピプラゾールはドパミンD2受容体に対しパーシャルアゴニストとして作用し、既存の抗精神病薬とは全く異なる作用機序を有します。これによりアリピプラゾールは、ドパミン受容体が過度に刺激されている場合には抑制的に作用し、刺激が低下した場合には賦活することにより、脳内のドパミン神経系活動を安定化させると考えられています。
アリピプラゾールは、米国において2002年11月の発売以来その有効性および安全性が評価され、すでに2004年2月までに135万回処方されています。

アリピプラゾールは1999年より欧米において大塚製薬とBMS社が共同で開発、2002年11月に大塚製薬がFDAより承認を取得し、米国で両社共同で販売されています。またメキシコ、ブラジル、プエルトリコ、ペルーでBMS社により販売されています。日本、一部のアジア諸国およびエジプトでは大塚製薬の現地法人が単独で販売を予定しており、この度の韓国での発売がアジアではじめての販売になります。欧州、日本は現在申請中です。

大塚製薬は、'Otsuka - people creating new products for better health worldwide'の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。