大塚製薬株式会社

医療関連事業
2005年1月7日

大塚製薬
抗精神病薬 「アリピプラゾール」 経口液剤
12月10日 FDAより 剤形追加承認

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、社長:樋口達夫、TEL:03-3292-0021)と、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(BMS社:米国ニューヨーク州ニューヨーク、会長兼CEO:ピーター R ドーラン)は、非定型抗精神病薬 アリピプラゾール(英語表記:aripiprazole、米国での製品名 アビリファイ、米国での製品名の英語表記:ABILIFY)の経口液剤の承認を、12月10日(米国東部時間) FDAより取得しました。

  • FDA:Food and Drug Administration(米国食品医薬品局)

米国においてアリピプラゾールは、錠剤が販売されていますが、今回、経口液剤が剤形追加されたことにより、老人など嚥下困難な患者にとって服薬が容易になり、また症状に合わせた投与量の微調整も可能になります。このことから、より幅広い患者層に対応できるようになり、また服薬コンプライアンスも上がることが期待できるため、統合失調症の治療に大きく貢献できると考えています。
米国でアリピプラゾールの経口液剤は2005年2月に発売される予定です

アリピプラゾールは1988年に大塚製薬が発見し、全世界で開発を進めてきた抗精神病薬で、アメリカでは2002年11月に統合失調症の治療薬としてFDAより承認を得、大塚製薬の米国現地法人であるOAPI**とBMS が共同で発売しております。発売以来、その有効性と安全性が評価され、米国では現在までに70万人以上の患者に290万回以上処方され、抗精神病薬の新規処方箋シェアで10%を越えるに至っています。また昨年6月には欧州25カ国で承認、現在、南米や韓国などを含め世界49カ国で承認されています。日本では、2003年3月にアリピプラゾールの錠剤と散剤を申請し、現在審査中です。

  • ** OAPI:Otsuka America Pharmaceutical,Inc.

大塚製薬は、'Otsuka - people creating new products for better health worldwide'の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。

ご参考

統合失調症について

統合失調症は、精神疾患の中でも最も慢性・消耗性の疾患で、世界人口の約1%が罹患していると言われています。統合失調症では、明晰な思考・感情のコントロール・決断・他者との繋がり、といった患者の社会的能力が阻害されます。
成人期初期に発病(発現)することが多く、幻覚や妄想といった陽性症状と社会的引きこもりや感情鈍麻といった陰性症状を主な症状とする疾患です。
アメリカでは、200万人以上の人が統合失調症を罹っています。

会社概要

大塚製薬株式会社
1.設立 1964年8月10日
2.資本金 67億91百万円
3.代表者 代表取締役社長 樋口達夫(ヒグチ タツオ)
4.所在地 〒101-8535 東京都千代田区神田司町2丁目9番地
TEL:03-3292-0021
5.従業員数 5,169名
6.事業内容 医薬品・臨床検査・医療器具・食料品・化粧品の製造、販売、輸出並びに輸入
大塚アメリカ ファーマシューティカル Inc.(Otsuka America Pharmaceutical, Inc.)
1.設立 1989年9月1日
2.資本金 1,000万US$
3.代表者 会長兼CEO 吉川博巳(ヨシカワ ヒロミ)
4.所在地 2440 Research Boulevard, Rockville, MD 20850, U.S.A.
TEL:301-990-0030
5.従業員数 363名
6.事業内容 医薬品の製造販売
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(Bristol-Myers Squibb Company)
1.代表者 会長兼CEO Peter R. Dolan
2.所在地 345 Park Avenue, New York, NY 10154-0037, U.S.A.
3.事業内容 医薬品・一般用医薬品・栄養関連食品・医療機器の製造、販売