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大塚製薬株式会社
〒101-8535 東京都千代田区神田司町2-9

2006年6月6日

医薬関連事業

新しい作用機序の統合失調症の治療薬
抗精神病薬 「エビリファイ」
6月8日 発売

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、社長:樋口達夫、TEL:03-3292-0021)は、非定型抗精神病薬「エビリファイ」(英語表記:Abilify、開発コード:OPC-14597、一般名:アリピプラゾール/aripiprazole)を6月8日に発売します。

「エビリファイ」は、大塚製薬が1988年に発見、開発し、2002年11月に統合失調症の治療薬として米国で製造販売承認を取得、現在までに欧州を含めた世界45カ国以上で販売*されている、新しい作用機序を持った統合失調症の治療薬です。

「エビリファイ」の発売にあたって国際医療福祉大学教授の上島国利先生は、「5年ぶりに期待の新薬が登場した。抗精神病薬は半世紀以上の歴史を持ち統合失調症治療の有力な手段となってきた。しかしながら、患者及び治療者双方を悩ませ続けたのは、その副作用であり、錐体外路症状による筋強剛、手指振戦、仮面様顔貌などは積極的な活動を妨げ、社会復帰を困難にし、QOLに影響した。エビリファイは、ドパミンパーシャルアゴニスト作用という新しい薬理作用を持つ新薬で、統合失調症治療に新しい展開をもたらすものとして、臨床医の期待は大きい。」と述べています。

また、全国精神障害者家族会連合会(全家連) 理事長の小松正泰さんは、「全家連では、海外で使用され、有効であるとされている治療薬が、日本にも早く導入されるよう積極的に働きかけている。私たちの願いは“この病気がよくなること”に尽きる。薬効には個人差が大きいだけに、エビリファイの登場により治療の選択肢が増えるのは喜ばしいことだ。」とコメントを寄せています。

当社 代表取締役社長 樋口達夫は、「我々は、エビリファイを発見し、統合失調症の重要な治療の進歩をもたらす医薬品として開発できたことを大変誇りに思います。これまで欧米各国を始め、国際戦略製品として発売してきましたが、生まれ故郷である日本でエビリファイを発売できることは、我々にとっても大きな喜びです。エビリファイが日本でも統合失調症に苦しむ人々を助け、より快適な日常生活をおくることができる、新しい価値ある治療の選択肢になるものと期待しています。」とコメントしています。

「エビリファイ」は、ドパミンD2受容体に対しパーシャルアゴニストとして働き、この点で他の抗精神病薬とは異なる新しい作用機序を持つ統合失調症の治療薬です。
脳内でドパミンが大量に放出されているときには抑制的に働き、ドパミンが少量しか放出されていないときには刺激する方向で作用します。作用機序から「エビリファイ」はドパミン神経系を安定化させるドパミン・システムスタビライザー(DSS:Dopamine System Stabilizer)と呼ばれています。このためドパミンの異常によって起こると考えられている統合失調症の陽性、陰性症状などを改善します。一方、眠気や体重増加などをきたしにくいと考えられることから、長期にわたり継続服用が可能な薬剤と期待されます。

統合失調症は、精神疾患の中でも最も慢性・消耗性の疾患で、生涯罹患率は人口の約1%だと言われています。統合失調症では、明晰な思考や感情のコントロール、決断、他の人との繋がり、といった患者さんの社会的能力が阻害されます。成人期初期に発病(発現)することが多く、幻覚や妄想などの陽性症状と感情の変化が乏しくなる、他の人とのコミュニケーションが取れなくなる、やる気がなくなるといった陰性症状が現れるのが特徴的です。

大塚製薬は、‘Otsuka - people creating new products for better health worldwide’の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。

  • *:日本・アジア・エジプト以外の地域においてはブリストル・マイヤーズ スクイブ社(以下BMS社)と共同で販売しています。日本、中国、台湾、韓国、フィリピン、タイ、インドネシア、パキスタン、エジプトにおいては 大塚製薬(現地法人含む)が独占的販売権を有しており、既に台湾、韓国、フィリピン、タイ、インドネシア、エジプトで発売されています。 米国とEU諸国においては大塚製薬が承認及び販売権を所有し、そのうち、米国とEU4カ国 (イギリス、フランス、ドイツ、スペイン)において大塚製薬の現地法人とBMS社が共同で販売しています。その他の国においては、BMS社が販売を行っています。
エビリファイ(Abilify)の概要
製品名 エビリファイ錠3mg、エビリファイ錠6mg、エビリファイ散1%
薬効分類 抗精神病薬(アリピプラゾール製剤)
一般名 アリピプラゾール(aripiprazole)
効能・効果 統合失調症
用法・用量 通常、成人にはアリピプラゾールとして1日6~12mgを開始用量、1日6~24mgを維持用量とし、1回又は2回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は30mgを超えないこと。
承認年月日 2006年1月23日
薬価収載日 2006年6月1日
薬価収載日 エビリファイ錠3mg: 98.30円
エビリファイ錠6mg:186.00円
エビリファイ散1%:198.30円

本ニュースリリースの掲載情報は、発表当時のものです。