大塚製薬株式会社

医療関連事業
2006年6月16日

抗精神病薬 「エビリファイ」
仏プリ・ガリアン(Prix Galien)賞を受賞

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、社長:樋口達夫、TEL:03-3292-0021)の現地法人である大塚ファーマシューティカルフランスSAS及びブリストルマイヤーズ・スクイブ社フランスは、非定型抗精神病薬「エビリファイ」(一般名:アリピプラゾール、フランスでの販売名:ABILIFY)により、革新的な医薬品の開発に与えられる権威ある賞、仏プリ・ガリアン賞を6月7日に受賞しました。

  • フランスにおいて大塚ファーマシューティカルフランスSASとブリストルマイヤーズ・スクイブ社フランスは「エビリファイ」を共同で販売しています。

「エビリファイ」はドパミン神経系を安定化させるドパミン・システムスタビライザー(DSS:Dopamine System Stabilizer)と呼ばれ、従来の薬剤とは異なりドパミンD2受容体に対しパーシャルアゴニストとして働く全く新しい作用機序を持った非定型抗精神病薬です。「エビリファイ」は大塚製薬が1988年に発見、開発し、 2002年11月に統合失調症治療薬として米国で製造販売承認を取得、現在までに日本を含めた世界45カ国以上で販売されています。

プリ・ガリアン賞は、患者さんに優れた治療効果をもたらすと認められた画期的な医薬品の開発に対し贈られる賞で、 1969年にフランスで先進的かつ卓越した医薬品の研究開発を促すことを目的に制定されました。現在、その理念は世界各地へと拡がり、ベルギー、カナダ、ドイツ、イタリア、ポルトガル、スペイン、スイス、オランダ、米国、そして英国など毎年10カ国以上で同賞の選考が行われています。

受賞にあたり、基礎研究者として「エビリファイ」の開発に中心的な役割を果たした大塚製薬の菊地哲朗博士は、「途中であきらめずに20年以上に渡り研究が継続できたことが、この新しい薬剤の発見につながったと思います。エビリファイが精神疾患を抱える世界中の多くの人々にとって、新たな治療の選択肢となることを望んでいます。」と述べています。

大塚製薬は、'Otsuka - people creating new products for better health worldwide'の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。