大塚製薬株式会社

医療関連事業
2010年5月31日

肺炎球菌キット
「ラピラン肺炎球菌」
体外診断用医薬品の承認を取得 5月26日

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本 太郎)は、体外診断用医薬品として、イムノクロマト法による肺炎球菌抗原検出試薬「ラピラン肺炎球菌」の製造販売承認を2010年5月26日に取得しました。

本キットは、喀痰又は上咽頭ぬぐい又は中耳貯留液・耳漏中の肺炎球菌抗原の検出を目的とした体外診断用医薬品です。採血や採尿が難しい患者さんにおいても採取が容易な局所の試料を用いて菌の存在が確認でき、約25分で判定することが可能です。

肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)はグラム陽性の双球菌で、中耳炎、副鼻腔炎などの局所感染症の重要な原因菌です。さらに、肺炎球菌は下気道感染症においても重要な原因菌であり、特に市中肺炎の原因菌としての頻度が高いとされています。また、小児急性中耳炎では40%強の患者で検出され、細菌性髄膜炎等の重症性感染症の原因菌として強い病原性を示します。

臨床現場では、原因菌を早期に診断するための迅速で簡便な診断薬が求められています。本キットはイムノクロマト法を用い、迅速かつ簡便に測定ができることで、適切な治療薬の選択のための重要な情報を提供することが期待されます。

大塚製薬は'Otsuka-people creating new products for better health worldwide'の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。

製品概要

測定方法

滅菌綿棒で採取した試料を検体抽出試薬中で攪拌し、5分間静置します。抽出された検体をテストデバイスに4~5滴滴下し、20分間静置した後、判定窓に出現するコントロールライン及びテストラインの有無を目視で確認し、両方のラインに赤色のラインが出現すれば肺炎球菌抗原が陽性と判定します。