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ブリストル・マイヤーズ株式会社
大塚製薬株式会社

2010年11月1日

医薬関連事業

SPRYCEL®(一般名:ダサチニブ水和物)
「新たに診断された成人の慢性期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病の治療」の効能・効果が米国FDAより承認

  • DASISION試験では、イマチニブ投与群およびSPRYCEL投与群の両群における、試験開始から12カ月以内の分子遺伝学的寛解(MMR*)および確定した細胞遺伝学的完全寛解(CCyR)を評価し、SPRYCEL群でより早期に高い寛解率を達成
  • SPRYCELは、新たに慢性期のPh+慢性骨髄性白血病(フィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病)と診断された患者さんへ、1日1回服用の食事と服用の間の時間制限を必要としない経口剤という新たな選択肢を提供

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(本社:米国ニューヨーク州、CEO:ランベルト・アンドレオッティ)と大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本 太郎)は、優先審査対象となっていた、「新たに診断された成人の慢性期のPh+慢性骨髄性白血病の治療」に対するSPRYCEL(一般名:ダサチニブ水和物)の効能追加申請が 、米食品医薬品局(FDA)より承認されたと発表しました。同試験は継続中で、長期服用の結果を判断するためにさらにデータが必要になります。

今回追加された効能・効果は、第III相臨床試験として実施されたDASISION(Dasatinib versus Imatinib Study in Treatment-Naïve CP-CML Patients)試験の結果をもとに承認されています。DASISION試験の結果は、New England Journal of Medicine誌に掲載されるとともに、本年6月に実施された第46回米国臨床腫瘍学会(ASCO:American Society of Clinical Oncology)年次会議で発表されました。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の執行副社長兼研究開発担当最高科学責任者兼社長エリオット・シーガル(M.D., Ph.D.)は、「SPRYCELは、新たに慢性期慢性骨髄性白血病と診断された患者さんに対し、DASISION試験において試験開始から12カ月以内のMMRおよび確定したCCyRに関し、早期に高い寛解率を示しました。この度のFDAよりの慢性期慢性骨髄性白血病の第一選択薬としての追加承認は、我々の血液がん治療の発展に向けた取り組みにおける重要な成果です。現在の標準治療と比較して治療成績の向上を期待できると共に、食事と服用の間の時間制限を必要としない1日1回の服用という利便性を患者さんに提供する事ができます。」と述べています。

  • * 分子遺伝学的寛解(MMR)とは、末梢血のリアルタイム定量的ポリメラーゼ連鎖反応(RQ-PCR)で測定したBCR-ABL転写レベルが0.1%以下(3 log以上の減少)と定義されます。
  • † 細胞遺伝学的完全寛解(CCyR)とは、骨髄細胞の細胞遺伝学的評価でフィラデルフィア染色体陽性の分裂中期細胞がない状態と定義されます。

DASISION試験の結果について

DASISION試験では、イマチニブ投与群およびSPRYCEL®投与群の両群での、試験開始から12カ月以内のMMRおよび確定したCCyRを評価し、SPRYCEL群でより早期に高い寛解率が達成されました。主要評価項目である、12カ月以内の確定したCCyR(確定したCCyR: 28日間以上の間隔での連続したCCyR)を達成した患者さんの割合は、イマチニブ群の66% [95%信頼区間: 60.1 - 71.9%]に対し、SPRYCEL群では77% [95%信頼区間: 71.2 - 81.8%](p=0.007)でした。

確定したCCyRに到達するまでの期間の中央値は、199名のSPRYCEL奏効群で3.1カ月、177名のイマチニブ奏効群で5.6カ月でした。また、MMRに到達するまでの期間の中央値は、135名のSPRYCEL奏効群で6.3カ月、88名のイマチニブ奏効群で9.2カ月でした。時期を問わず、MMRを達成した患者さんの割合はSPRYCEL群で52% [95%信頼区間: 45.9 – 58.3%]、イマチニブ群で34% [95%信頼区間: 28.1 – 39.9%] でした(p<0.0001)。また、移行期または急性期への移行は、SPRYCEL群で5例、イマチニブ群で9例でした。

本試験におけるSPRYCEL群で頻度が高かった重篤な有害事象として、胸水(2%)、出血(2%)、うっ血性心不全(1%)、発熱(1%)が報告されています。また、SPRYCEL群における有害事象として、骨髄抑制、体液貯留(胸水、表在性浮腫、全身性浮腫)、下痢、頭痛、筋骨格系疼痛、発疹が10%以上の頻度で報告されています。SPRYCEL投与群の全グレードの胸水は12%で、グレード3および4の胸水は1%未満に認められました。重篤な胸水は、胸水穿刺や酸素療法が必要になる場合があります。体液貯留は利尿剤短期間のステロイド投与などの補助療法によって管理されました。

DASISION試験の概要について

DASISION (Dasatinib versus Imatinib Study in Treatment-Naïve CML Patients)試験は、新たに慢性期Ph+CMLと診断された患者さんの治療において、SPRYCEL 100 mgの1日1回食事制限なしでの投与とイマチニブ 400 mgの1日1回の投与を比較する非盲検、ランダム化、第III相国際共同臨床試験です。この試験には、519人の患者さんが登録され、259人にSPRYCELが、260人にイマチニブがランダムに割りつけられました。試験の主要評価項目は、12カ月目までの確定したCCyR率としました。副次評価項目として、確定したCCyRまでの期間、MMR率およびMMRまでの期間が評価されています。

慢性骨髄性白血病(CML)について

CMLは、体内で無数の異常な白血球が生成される、ゆっくり進行するタイプの白血病です。統計では、米国で約24,800人がこの病気に罹患しています。2010年には、4,870人が新たにCMLと診断されたと推定されます。 CMLは、2つの異なる染色体の一部分が切断され、相互に転座することによって発症します。この新たに生じた染色体はフィラデルフィア染色体と呼ばれ、bcr-abl遺伝子という異常な遺伝子を含んでいます。この遺伝子は、体内で異常な白血球細胞を過剰に産生させるBCR-ABLタンパク質を生成します。CMLを引き起こす遺伝子変化の原因は明らかにはなっていません。

*ブリストル・マイヤーズ スクイブ社と大塚製薬株式会社は、米国、日本および主要ヨーロッパ諸国におけるSPRYCELの販売に関して提携しています。SPRYCELは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社によって創薬、開発されました。日本におけるスプリセルの概要に関しては、以下の「ご参考」をご確認ください。

ご参考:日本におけるスプリセルの概要

本ニュースリリースの掲載情報は、発表当時のものです。