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大塚製薬株式会社

2013年9月20日

医薬関連事業

月1回投与の持続性注射剤「Abilify Maintena
(エビリファイ メンテナ)欧州医薬品委員会が統合失調症の適応で販売承認の推奨意見を発表

  • 昨年12月に欧州医薬品庁(EMA)に申請していた「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)について、医薬品委員会が販売承認の推奨意見を9月20日に発表しました。
  • 統合失調症の再発を防ぐために、薬剤を毎日服用し続けることが重要です。しかし患者さんは何らかの理由で薬を服用できないことが多く、再発リスクを下げるために月1回投与の持続性注射剤が有力な治療選択肢の一つとなっています。
  • 「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)は、現在60以上の国・地域で承認・販売されている抗精神病薬『エビリファイ』の持続性注射剤で、臨床第III相試験で月1回投与により再発までの期間を有意に延長することが確認されています。

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本太郎、以下「大塚製薬」)とH.ルンドベックA/S(本社:デンマーク、コペンハーゲン、CEO:ウルフ・ウインバーグ、以下「ルンドベック社」)は、欧州医薬品庁(EMA)の医薬品委員会(CHMP)が、9月20日に「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)の統合失調症の適応で販売承認可能であるとする意見を発表したことをお知らせいたします。

「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)は、月1回の投与で血中濃度が持続する筋注用デポ製剤です。 米国では2013年3月より販売しており、欧州では承認申請中でした。統合失調症の患者さんが継続的な治療を続けられることで、症状の再発予防やより良い治療結果を得るための新たな選択肢となります。

大塚製薬とルンドベック社は、2011年11月に開発の早期段階および後期段階にある最大で5つの化合物の共同開発と商業化におけるアライアンス提携を発表しました。世界の中枢神経領域(CNS)の治療発展を重視した両社にとって、「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)は、グローバルアライアンスによる欧州で商業化される初めての製品となります。

「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)について

「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)(一般名:アリピプラゾール持続性懸濁注射剤)は、アリピプラゾールの筋注用デポ製剤で、注射用水で用時調製することで、注射可能な懸濁液となる月1回投与の無菌の凍結乾燥製剤です。「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)は、主に症状が安定している成人の統合失調症患者さんの、維持療法として使用されます。

統合失調症および疾患の再発について

統合失調症は、思考プロセスや感情表現への歪みを特徴とする慢性疾患です。幻聴、妄想、まとまらない発言や思考などの症状が現れ、結果として重大な社会生活および就業への障害となります。成人期初期に発病(発現)することが多く、症状の緩和のために一生涯にわたる治療が必要になることがあります。
欧米では、成人人口の約1%が統合失調症を抱え、米国では、性差なく、約240万人の成人患者さんがいると推計されています。統合失調症の根本的な治療法は、いまだ確立しておりませんが、症状や再発リスクを管理するために、多くの患者さんに適切と考えられる抗精神病薬による薬物治療が行われています。しかし、疾患が十分に管理されない場合、疾患の再発リスクが高まることが分かっています。
統合失調症は社会的にも大きな負担となっており、WHOによると世界の15歳~44歳までのDALY(障害調整生存年数:寿命・健康ロス)の主要因として第8位に挙げられており、治療費負担の大きな疾病の1つでもあります。患者さんの50%は適切な治療を受けておらず、80%は発症から5年以内に再発するため統合失調症の分野では未解決の課題が多いといえます。
抗精神病薬が効かなくなった、または薬の服用を中止した患者さんは、統合失調症の再発の可能性があります。薬の服用を中止する理由は様々で、疾病に関する理解不足、現行の治療法による副作用、複雑な投薬計画、または家族のサポート不足などが挙げられます。

臨床試験成績について

「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)の有効性は、2つの二重盲検ランダム化臨床第III相試験(38週および52週の試験)で検証されました。
1つめの臨床試験における主要評価では、統合失調症に関して、26週目の時点で再発が実際に起こる患者さんの比率は、「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)投与群と経口アリピプラゾール投与群とで同等でした。また、「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)投与群は、月1回投与の偽プラセボ投与群よりも効果が優れていることも示されました(APA2013の国際会議で発表)。また、副次評価である再発までの期間についても、維持療法の有効性が示されました。
2つめの臨床試験の主要評価では、統合失調症の再発までの期間において、「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)投与群は、プラセボ投与群に対して、再発までの期間を有意に延長しました。副次評価では、試験終了時において「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)投与群はプラセボ投与群と比較して、再発した患者の割合が有意に低下していました。
2つの臨床試験において「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)投与群で5%以上の頻度でみられた有害事象は、体重の増加(9.0%)、アカシジア(7.9%)、不眠(5.8%)、注射部位の痛み(5.1%)でした。

会社概要

H. ルンドベック A/S (H.Lundbeck A/S)

本ニュースリリースの掲載情報は、発表当時のものです。