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社員が語るOtsuka People Talk

2015年2月

P.T. アメルタインダ大塚
代表取締役社長

現地化ということを一番よく進めている、そういう意味で日系企業の中でも進んだ会社の中の1つだと思っています。

1990年入社。栄養製品の営業を経て、2000年にインドネシアに赴任。以来13年間にわたり、インドネシアに駐在。現在ポカリスエットやSOYJOYを生産・展開するインドネシアの関係会社で唯一の日本人として働き、トップとして経営にあたる。

  • 取材協力:NHKエンタープライズ

約3500名の大塚グループ社員が働くインドネシア

大塚グループは1974年にインドネシアで最初の会社となるPT大塚インドネシアを設立しました。最初は輸液のビジネスからスタートしましたが、その後医薬、栄養製品と拡大し、現在ではインドネシアでは大塚グループとして合計5社、約3,500名が働いています。

会社の中で日本人は1人

大塚には、現地の人に経営、事業をしていただこうというような考え方があるんですね。現地化ということを一番よく進めている、そういう意味で日系企業の中でも進んだ会社の中の1つだと思っています。そのため、日本人の駐在員は非常に少なく、現在働くインドネシアの会社では、駐在員は私1人だけです。最初は電話番もできないなか、自分にどんな仕事ができるのか、何が貢献できるのか、必死で探しましたね。

毎日斉唱してもらったポカリスエットのベネフィット

インドネシアでは1989年からポカリスエットを販売しています。現在では多くの人に認知いただいているポカリスエットですが、2000年頃の認知度はそんなに高くはなかったです。もちろん大塚製薬の名前も有名ではありませんでした。そのため、ブランド力を上げるべく、まず社員自身にポカリスエットをよく理解してもらわないといけないということで、営業所でポカリスエットの特徴やベネフィットを毎日斉唱してもらうという作業をしていました。

異文化の中で日本と同じ訴求はできない

1990年代の販売風景

インドネシアは、ご存じの通りイスラム教の方が大半を占める国ですから、アルコールを飲まれる方が非常に少なく、「二日酔い」という言葉自体がインドネシア語にはないんですね。また、基本的に湯船には浸からず、シャワーだけを浴びるため、二日酔いにポカリスエット、お風呂上りにポカリスエット、というような飲用シーンは訴求できなかったんですね。そこは難しいところでした。

2004年にインドネシア初めてのポカリスエット工場が操業

日本の考え方だったら会社を作って生産設備をもって・・・という感じだと思うのですが、当時資金はそんなに多くはなく、販売も順調ではなかったものですから、徐々に徐々に進めてきました。最初は販売とマーケティングの会社を作り、その後やっと自社で工場を持てるような体力がついてきたということで、2004年に最初のポカリスエットの工場であるスカブミ工場を、2010年には2番目の工場であるクジャヤン工場を操業できました。

今のポカリスエットの成長は、やはりインドネシアの経済発展と健康意識の高まりが大きいですね。それらが売上増加の非常に大きな牽引力になっていると考えています。

2004年に操業したスカブミ工場

地域の方との交流の場にもなっている工場

2010年に新工場を建設した際は、敷地内に寺子屋のようなものを設立しました。私たちの工場では多くの方を雇用することは難しいため、どのような形で地域の方々に貢献できるか考えた結果、社員自ら近所の方を集め、英語、インドネシア語、数学を教えることにしました。それによって地域の方との交流を図っているんですね。ただ単に施設だけ用意して、先生を呼んでくるというわけではなく、社員が自ら教えているため、地域の方々との交流がより深まっているんじゃないかと思っています。

常に感じる孤独感と大きな家族の存在

いつも孤独ですよね。現地法人の会社のトップとして働いていますが、日本人駐在員は私一人だけですし、最終的に決めるのは私ということになりますと、孤独感はたっぷりありますね。けれど、その中で、覚悟を決めて強い信念を持って実行することが必要だと思いますし、その覚悟というものが、勇気を奮い立たせることなんだと思います。

家族は大切ですよね。2000年に赴任した際は家族一緒にインドネシアに引っ越しました。そのとき、長男は6か月でしたが、帰ってきた時は、もう中2でしたし、下の子は小6になっていました。まさしくインドネシアで育った2人ですね。

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