ニュースリリース

大塚製薬株式会社

2015年4月20日

医薬関連事業

統合失調症を対象にした「ブレクスピプラゾール」フェーズ3試験の結果  American Journal of Psychiatry 誌に掲載

  • 「ブレクスピプラゾール」は、成人統合失調症を対象にしたフェーズ3試験において、陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)総得点の有効性で、プラセボと比較して有意性を示した※1
  • 本剤は、ドパミンD2受容体及びセロトニン5-HT1A受容体にパーシャルアゴニストとして働き、セロトニン5-HT2A受容体にはアンタゴニストとして働くセロトニン ドパミン アクティビティ モデュレーター(SDAM)と呼ばれる新しい作用機序を有する※2
  • 統合失調症患者さんの数は世界中で2,100万人以上と推定され、うち米国の成人患者さんは240万人と推定※3,※4

大塚製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:樋口達夫、以下「大塚製薬」)とH.ルンドベック A/S(本社:デンマーク、コペンハーゲン、取締役会議長:ホーカン・ビョークルン、以下「ルンドベック社」)は、成人の統合失調症を対象とした「ブレクスピプラゾール」単剤治療の効果を評価した多施設共同試験の結果である「急性統合失調症を対象にしたブレクスピプラゾールの有効性と安全性:6週間の無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験」がAmerican Journal of Psychiatry誌の電子版に掲載されました※1のでお知らせいたします。この論文は2015年9月に発行される同誌に掲載される予定です。

ニューヨーク州ホフストラ・ノースショアLIJ医科大学 精神科教授、および同州ザッカー・ヒルサイド病院 認識防止プログラムメディカルディレクターであるクリストフ・U・コレル先生は「統合失調症は複雑な疾患であるため、その治療に進歩がみられる一方で、すべての患者さんが十分な治療効果を得ているわけではありません。医師や患者さんにとっては、症状を管理するための幅広い治療選択肢があることが重要です。今回のブレクスピプラゾールのデータ発表は、このように十分な効果が得られていない統合失調症患者さんにとってよりよい治療になるものと期待しています」と述べています。

試験結果の概要※1

急性期の統合失調症患者さん636名を無作為に割り付け、「ブレクスピプラゾール」(0.25mg、2mg、4mg)またはプラセボ(無作為割付割合=1:2:2:2)を6週間投与しました。「ブレクスピプラゾール」2mg群および4mg群は、主要評価項目とした陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)総スコアのベースラインから6週目の変化量において、プラセボに比べて有意な改善を示しました(0.25mg: -14.90、2mg: -20.73, p=<0.0001、4mg: -19.65, p=0.0006、プラセボ: -12.01)。

重症度の臨床全般印象(CGI-S)得点の6週目までの変化量を評価した主要副次的評価項目の結果は、主要評価項目の結果を支持するものでした(0.25mg:-0.85、2mg:-1.15, p=0.006、4mg:-1.20, p=0.002、プラセボ-0.82)。2mg群及び4mg群は、副次的評価項目としたPANSS陽性・陰性下位尺度、陽性・陰性症状尺度 興奮版(PANSS-EC)スコア、Marderの分類によるPANSS下位評価尺度(陽性症状、陰性症状、思考解体、敵意/興奮)スコアにおいて、ベースラインから6週目までの変化量でプラセボ群と比較して改善を見せました(p<0.05)。

全体で、患者さんの約65%が6週間の試験を完遂しました。有害事象による試験中断率は、13.3%、8.2%、9.4%、17.4%、効果の欠如による中断率は8.1%、9.4%、3.9%、10.1%でした(「ブレクスピプラゾール」0.25mg群、2mg群、4mg群、プラセボ群)。

最も多く見られた有害事象のうち、実薬群のいずれかで5%以上出現し、プラセボ群を発現率で上回っていたものは、下痢(5.6%、1.6%、3.9%、1.6%)、吐き気(1.1%、5.5%、3.3%、4.3%)、アカシジア(0%、4.4%、7.2%、2.2%)、頭痛(10.0%、9.3%、12.2%、8.2%)でした(「ブレクスピプラゾール」0.25mg群、2mg群、4mg群、プラセボ群)。

過活動による有害事象(不穏状態、不眠、不安)及び鎮静による有害事象(傾眠、疲労、鎮静)の実薬群での出現は、プラセボ群と比較して同等または低かったと報告されました。LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、総コレステロールには、臨床的に有意な効果は認められませんでした。

大塚製薬とルンドベックは、成人統合失調症に対する有効性を評価したこのフェーズ3試験の結果を、2014年12月に開催された第53回米国神経精神薬理学会(ACNP)で発表しています。

ブレクスピプラゾールについて

「ブレクスピプラゾール」は大塚製薬が開発した新規抗精神病薬で、現在ルンドベック社と共同開発を行っています。「ブレクスピプラゾール」は、米国食品医薬品局(FDA)に新薬承認申請(NDA)を提出しており、審査結果が2015年7月に発表される予定です。

統合失調症について

統合失調症患者さんの数は世界中で2,100万人以上と推定され、そのうち240万人の成人患者さんは米国に住んでいます※3、※4。統合失調症の症状は通常、16歳から30歳の間に出現します※5

References


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