大塚製薬株式会社

医療関連事業
2017年3月16日

新剤形「サムスカ®顆粒1%」 国内製造販売承認を取得

  • サムスカ(一般名:トルバプタン)は当社が創製したナトリウムなどの電解質の排泄に影響を与えず体内の余分な水のみを出すメカニズムを持つ薬剤
  • 「サムスカ顆粒1%」が新たな剤形として追加されることで、症状・状態に応じた細かな用量調節と錠剤の服用困難な患者さんでもサムスカの服用が可能に
  • 「サムスカ/ジンアーク」の承認国は世界40カ国以上に拡大

大塚製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:樋口達夫、以下「大塚製薬」)は、バソプレシンV2-受容体拮抗剤「サムスカ®錠(一般名:トルバプタン)」の追加剤形として「サムスカ®顆粒1%」の国内における製造販売承認を3月14日に取得しました。

サムスカは、「水だけを出す利尿薬が欲しい」という医療現場の声を受けて、当社が創製した薬剤です。ナトリウムなどの電解質の排泄に影響を与えず体内の余分な水のみを出すメカニズムを持つ水利尿薬として、2010年10月には「他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留」、2013年9月には「他の利尿薬で効果不十分な肝硬変における体液貯留」、2014年3月には世界で初めて難病である「常染色体優性多発性のう胞腎(ADPKD)の進行抑制」の効能・効果で承認を取得しました。

「サムスカ錠」は、他の利尿薬で効果不十分な心不全や肝硬変の患者さん、およびADPKDの患者さんを対象に幅広い年齢層で使用されています。「サムスカ顆粒1%」が、新たな剤形として追加されることで、症状・状態に応じた細かな用量調節とともに、錠剤の服用が困難な患者さんでも服用が可能になります。

大塚製薬は、今後も世界中の未解決の医療ニーズを満たすため、患者さんやご家族に貢献できる研究開発を進めてまいります。

トルバプタンの海外展開

トルバプタンは2009年に米国および欧州で低ナトリウム血症の適応症で承認を取得しました。2015年にはADPKD治療薬として欧州、カナダ、韓国で承認されています。現在、「サムスカ/ジンアーク」の承認国は世界40カ国以上に拡大しています。

  • ADPKD治療薬でのトルバプタンの海外製品名

国内における承認状況

国内における承認状況

サムスカの概要

サムスカの概要