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佐賀工場では、PET樹脂からプリフォーム※1、続いてエコボトルを自社で一貫生産し、「陽圧無菌充填方式」で充填する技術を採用しました。高崎工場に続き国内2ライン目となります。
プリフォーム成型の際、300℃に近い高温になるため、ボトルの洗浄・殺菌工程が不要となり、この工程で使用していた熱を製造するためのCO2が削減できました。同時に、PET樹脂からプリフォームを自社生産することで、プリフォーム輸送時の燃料も削減できました。
また、高崎工場、袋井工場、佐賀工場では、ペットボトルにラベル装着する際に熱をかけ収縮を行うシュリンクラベル方式を、糊貼り(ロールラベル)方式に変更しました。今回導入した糊貼り方式は、ロール状に巻かれたラベルをカッターによって一枚ずつ切って取り出し、糊を付けて容器に貼るもので、これまでのシュリンクラベルのように熱源を必要としません。
また、ラベルの材質をOPS樹脂※2からOPP樹脂※3 に変更した結果、ラベル1枚の重量も0.76gから0.54gとなり、28.9%の減量化を達成しました。2010年度の生産実績では、高崎、袋井、佐賀の3工場合算で、約1,000トンのCO2が削減できました。今後も新たな取り組み、製造ラインの検証を行い、CO2削減に貢献できるよう努めていきます。

カロリーメイト焼成オーブン
カロリーメイトを製造する徳島ワジキ工場は、製造を取り巻く外的要因に柔軟に対応できる生産体制構築のため、「新たな技術発信型の工場を実現する」という目標を掲げて生産の効率化を目的とした取り組みを行っています。2008年の開始から現在までに、社員からのアイデアをもとにした2つのステージにおける改善を実施しました。
第1ステージとして、包材メーカー、機器メーカー、工場が一体となり「高速ピロー包装機」を開発し2009年に導入しました。これにより生産効率の向上に加え騒音低減や動線改善による安全環境改善、包装材の減量化を実現しています。

高速ピロー包装機
第2ステージの取り組みは、カロリーメイト焼成オーブンの能力向上です。ガスを主熱源とした従来の方法に、蒸気の熱伝達特性を利用した新たな熱源を加え、効率的に加熱することで焼成時間が短縮され生産能力は約1.6倍に、さらには焼き色が均一になり食感が良くなるなど、品質の向上にもつながりました。今後、さらなる努力によりエネルギー使用量の削減をめざします。

新設のプッシュプル型換気装置
徳島工場エリアの第八研究所では、有機合成の実験を行っています。2010年9月、合成実験室の増設にともなう省エネ対策として従来のドラフトチャンバーに代えて、低風量型のプッシュプル型換気装置(ヒュームフード)を22台採用しました。
合成実験により発生するガスなどを、安全に排気する重要な役割を担う局所排気装置として、従来型の約半分の排気量でありながら、同等の高い封じ込め性能を有していることから、空調負荷を低減できる低風量型の検討をしました。採用にあたっては、実際に作業に携わる研究者がメーカーの実機で、封じ込め性能を確認して決定しました。

第八研究所外観
研究所における最大のエネルギー消費は空調によるものです。室内空気の排気量を減らすことで、空調負荷を軽減し、エネルギー消費量を削減できました。安全性確保のため、必要最低風量より安全側に設定した風量にて運用をしていますが、従来型ドラフトチャンバーと比較して約26%のエネルギー削減効果がありました。
(年間66,000kwh削減、CO2推定削減量 23トン)
徳島工場エリアの第五研究所では、2010年度に空調冷水熱源設備(冷水槽)のポンプの搬送電力を削減することを目標とし、計画的に更新しました。
既存設備は、2台ある冷水チラーに対して、それに付帯する冷水ポンプ各1台およびこれらの共用冷却水ポンプ1台の構成でした。今回の更新ではポンプの構成を変更し、それぞれにインバータを設置しました。更新後は、各ポンプがチラー圧縮機と連動するとともに空調機温度調節器信号により冷水流量を変化させ、あるいは停止するようにしました。
これにより、従来は定流量で一定の使用電力量でしたが、空調負荷が少ない時にはポンプ運転電力を減らすことができるようになりました。
(6月~9月 8,140kwh削減、CO2推定削減量 3トン)

徳島工場エリアの第八研究所、第九研究所の空調用チラー(冷凍機)が老朽化で更新時期を迎えたため、2010年度に冷温水チラーを設置しました。
第八研究所の既存設備は水冷式チラーで、夏期のみチラーを運転し、冬期は暖房温水用として蒸気を使用していました。(推定約300~400トン/年)
今回ポンプ内蔵式の空冷式冷温水チラーを選定したことで、既存設備の冷却塔と熱源ポンプ3台が不要になり、かつ内蔵ポンプによるきめの細かい運転で熱源搬送電力の削減ができました。また、冬期の空調暖房熱源をヒートポンプチラーにすることで、これまでの蒸気は不要になり蒸気使用量が大きく減り、CO2排出量も削減されました。

第八研究所モジュールチラー
(11月~3月 原油換算19kℓ、CO2推定削減量35トン)
また、第九研究所の空冷式冷房専用チラーも、24時間動物飼育用として通年の温水需要があり蒸気使用量は大きいものでしたが(推定約400~500トン/年)、同様にヒートポンプチラーにすることで、蒸気使用量およびCO2排出量が削減されました。
(9月~3月 原油換算22kℓ、CO2推定削減量40トン)

第九研究所冷温水チラー
2010年度末現在、ハイブリッド車の導入台数は517台になり、2,071台の営業車輌の内、変更可能な車輌を順次切り替えていきます。電気自動車「リーフ」を2月より営業車輌で3台導入し、今後増車を検討していきます。
また、ガソリン使用によるCO2排出量は全体で8,564トン‒CO2となり、1台あたり4.1トン‒CO2(前年度比-.9%)でした。これはハイブリッド車の導入増が起因していると推測されます。


環境省主催の「CO2削減/ライトダウンキャンペーン2010」は、6月20日(日)「ブラックイルミネーション2010」、7月7日(水)「七夕ライトダウン」の2日間の夜間消灯を勧めるキャンペーンです。工場・研究所では2日間、オフィス部門では6月18日~7月7日の20日間、大塚グループが所有・入居する全国の支店・出張所32施設では、看板・屋上広告の夜間照明を消灯しました。
(消費電力 13,847kwh削減、CO2推定削減量 7.7トン)

照明点灯時の徳島板野工場
大塚比叡山荘では、 2011年1月から3月末まで、安全・安心と省エネをテーマに、耐震補強、バリアフリー化、壁紙やカーペットなどの内装をはじめ、エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ式電気給湯器)の導入、調理場ではガスを使用しないIH(電磁)調理器に変更しました。
燃料として使用していたA重油、ガスを電気に変更することにより、CO2排出削減も期待できます。
IH導入に際しては、料理長が、すでに使用しているホテルの調理場を視察し、機能や効果的な使用方法などを十分確認しました。実際に使用すると、室内の温度が上がらないため、排気や空調に要する電気量が削減できました。
今後も、省エネはもちろん、お客さまの安心・快適を求め、スタッフが一つになって取り組んでまいります。

大塚比叡山荘で働く社員のみなさん