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物質の特性を把握し密閉化を図り、適切な処置・分解を行い、環境への排出を抑制します。
塩素系有機溶剤3物質※1の大気排出量を2000年度比の50%以上削減する
PRTR物質※2の大気排出量を2000年度比69%以上削減する
事業活動における塩素系有機溶剤3物質の大気排出量は1,716kg(前年度比+12.7%)、2000年度比-50.0%で、目標を達成しました。ただし、前年度比で増加した原因は、合成研究所の増設によるジクロロメタン使用量増加によるものです。
一方、PRTR物質の大気排出量は、3,188kg(前年度比+45.4%)、2000年度比-63.1%で目標未達成でした。
これは、法改正により2010年度からn-ヘキサンなどが新たに把握対象物質に指定され、673kg(7.7%)増加したことによるものです。法改正の影響を除いた場合2000年度比-70.8%でした。

事業場における取扱量は136,920kg、前年度より-6,544kgでした。
| 物質名 | 取扱量 | 排出量(kg) | 移動量(kg) | 除去処理量 | 消費量 | リサイクル | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| (kg) | 大気 | 水域 | 土壌 | 廃棄物 | 他事業所 | (kg) | (kg) | (kg) | |
| 亜鉛の水溶性化合物 | 4.7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 4.7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| アセトニトリル | 24,362.3 | 164.3 | 0.0 | 0.0 | 23,648.8 | 0.0 | 549.3 | 0.0 | |
| エチルベンゼン | 1.1 | 0.2 | 0.0 | 0.0 | 0.9 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| エピクロロヒドリン | 4,834.3 | 1.3 | 0.0 | 0.0 | 4,347.2 | 0.0 | 485.8 | 0.0 | |
| 1,2-エポキシプロパン | 231.7 | 1.1 | 0.0 | 0.0 | 230.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| 1-オクタノール | 32,385.0 | 29.5 | 30.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 32,325.3 | 0.0 | |
| キシレン | 2,914.3 | 29.5 | 0.0 | 0.0 | 2,884.7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| クロロホルム | 170.6 | 7.7 | 0.0 | 0.0 | 162.4 | 0.4 | 0.0 | 0.0 | |
| 四塩化炭素 | 5.6 | 0.4 | 0.0 | 0.0 | 5.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| 1,4-ジオキサン | 163.6 | 2.1 | 0.0 | 0.0 | 161.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| 1,2-ジクロロエタン | 100.1 | 1.9 | 0.2 | 0.0 | 97.9 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| ジクロロジフルオロメタン | 12.9 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 12.9 | |
| ジクロロメタン | 19,560.2 | 1,942.6 | 0.2 | 0.0 | 17,597.1 | 0.3 | 20.0 | 0.0 | |
| ジフェニルエーテル | 220.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 220.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| N,N-ジメチルホルムアミド | 9,388.9 | 62.1 | 0.0 | 0.0 | 8,624.0 | 0.0 | 702.8 | 0.0 | |
| 臭素 | 1,084.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 1,084.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| ヘキサメチレンテトラミン | 44.2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 44.2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| トリエチルアミン | 173.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 116.7 | 0.0 | 56.4 | 0.0 | |
| トリクロロエチレン | 0.7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| トリクロロ酢酸 | 6.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 6.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| トルエン | 21,652.9 | 210.6 | 0.0 | 0.0 | 21,197.7 | 0.0 | 244.5 | 0.0 | |
| ニッケル | 5,825.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 5,825.4 |
| ピペラジン | 387.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 367.0 | 0.0 | 20.0 | 0.0 | |
| ピリジン | 906.4 | 1.0 | 0.0 | 0.0 | 896.6 | 0.0 | 8.8 | 0.0 | |
| フェノール | 2.2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 2.2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| ノルマルーヘキサン | 11,875.5 | 672.6 | 0.0 | 0.0 | 11,184.0 | 0.0 | 18.9 | 0.0 | |
| ベンゼン | 2.1 | 0.6 | 0.0 | 0.0 | 1.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| ホウ素化合物 | 42.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 42.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| ポリオキシエチレン=オクチルフェニルエーテル | 0.5 | 0.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| ホルムアルデヒド | 562.1 | 60.0 | 0.0 | 0.0 | 9.3 | 0.0 | 492.8 | 0.0 | |
| 総量 | 136,920.2 | 3,188.2 | 30.7 | 0.0 | 92,937.7 | 0.7 | 34,924.5 | 12.9 | 5,825.4 |
| ダイオキシン類(mg-TEQ/年) | 9.053 | 0.079 | 0.0013 | - | 8.974 | - | - | - | - |
大塚製薬の医薬品製造現場においては、安全衛生上および環境上のリスクを低減するため、各化学物質の物性、反応性などの潜在的危険性を調査かつ評価を行う上で、基本となる「安全性評価システム」を構築しています。
このシステムにより、開発段階が研究・前臨床段階から臨床段階に進むにしたがって、安全性および環境データを体系的に得て化学物質の物性評価、反応評価および設備評価を確実に実施していくことができます。生産段階に引き継がれる際にはさらに幅広い関係者による「事前評価委員会」を開催して環境、安全、法規面などから再確認を行います。このような仕組みを運用することにより、化学物質製造設備の安全操業、安定生産へとつなげています。



2010年9月、佐賀工場に医薬品の原薬を製造する新工場「OPS-5」を竣工しました。
「OPS-5」は、臨床試験用医薬品や小規模の医薬品原薬を製造する工場です。GMP(医薬品などの製造管理および品質管理の基準)に対応した工場で、多岐にわたる新規化合物を安全に製造できるように配慮しています。
具体的には、化学物質暴露対策(密閉下で反応釡へ粉体を仕込むための設備、粉体のハンドリングを減らすための濾過乾燥機の採用)、静電気対策(窒素シール・機器アース施工は当然のこと、プラント室床への導電性塗料使用、導電性グラスライニング反応釡の採用など)、建屋構造の安全化対策(プラント室天井の放爆構造と操作室側壁の強化)などに配慮した設計を行っています。
また、環境面でも、高断熱屋根・壁の採用、LED照明、空調給排気ファンに高効率モーターの採用、エコノマイザー付きボイラーの採用などにより、省エネ効果を高めています。

ホルムアルデヒド分解装置
ホルムアルデヒドは、主に飲料の無菌充填室や注射剤などを製造する工程の滅菌に使用されています。これまでも分解装置を導入して、大気排出削減対策を実施してきました。2010年度も新たに3台導入し、対策を強化しました。
医薬品の製造工程で使用された化学物質は排水から水環境に排出されると、生態系に影響をあたえる可能性があるため、排出を可能な限り少なくする工程の開発、改良に努めています。
一方、医薬品は一般の化学物質と比較した場合、使用量は少なく、環境負荷は小さいと考えられていますが、環境への影響も指摘され始めています。当社は、医薬品の環境リスク評価を実施し、生態系に及ぼす影響を把握することに努めています。