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循環型社会への取り組み - 活動紹介

ペットボトル容器の減量化への取り組み

大塚製薬は、リデュース(容器の減量化)の取り組みに力を入れています。

ポカリスエット500mlペットボトルでは容器の厚さを薄くすることで、当社従来容器を27gから18.3gへ約30%削減し、2007年4月に国内最軽量化を実現しました。これは年間3億本生産する場合、2,700トンのPET樹脂削減にあたります。

製造ラインには「陽圧無菌充填方式」を大塚製薬が日本で初めて採用し、高温で充填する必要がないため、耐熱容器を使わずにすみ、軽量化が可能となり、リサイクル時にもつぶしやすくなりました。

この軽量化技術はその後、ポカリスエット900mlペットボトル、アミノバリュー4000 500mlペットボトルへと引き継がれ、特にポカリスエット900mlペットボトルでは、自社でPET樹脂からプリフォーム※を生産しているため、洗浄・殺菌工程が不要になり、エネルギー削減やプリフォーム輸送時の燃料削減にも貢献しています。

大塚製薬がこれまでに培ってきた技術により2010年度はポカリスエット200mlペットボトル、エネルゲン500mlペットボトル、ポカリスエット イオンウォーター500mℓペットボトルの容器軽量化実現へとつながっています。

  • ※ プリフォーム:試験管のような形をしたペットボトルの原型

ゼロエミッションへの取り組み

工場では従来廃棄物として処分していたものに対して、適宜、マテリアルリサイクル※1化、サーマルリサイクル※2化への転換を図ってきました。これにより2010年度は新たに袋井工場が社内基準によるゼロエミッション※3を達成しました。現在では国内7工場のうち5工場がゼロエミッション達成および継続工場となっています。今後の課題は焼却炉の運転にともない発生する燃え殻、ばいじんの再資源化および研究所から発生する廃棄物の再資源化率向上です。

2010年度新たに達成した袋井工場

大塚製薬ゼロエミッション社内基準

再資源化率(99%以上で達成)=(再資源化量+有価物量)/(最終処分量+再資源化量+有価物量)×100

  • ※1 マテリアルリサイクル:廃棄物を製品の原料として再利用すること。
  • ※2  サーマルリサイクル:廃棄物を燃やした際に発生する熱をエネルギーとして利用すること。
  • ※3  ゼロエミッション:1994年に国連大学が提唱した構想。廃棄物として捨てられるものを有効活用することにより、廃棄物の発生量を減らし、埋立て・焼却処理廃棄物を極力減らすこと。

食品リサイクル法に対する支店の取り組み

大阪支店の取り組み

経理部
大阪支店駐在 課長
村田 和浩

大阪支店では、グループの大塚倉庫・大食品とリサイクル業者さんとの協働プロジェクト体制で進めています。それぞれの状況や要望を共有し、積極的な意見交換によって、収集・保管に関する取り決めを策定し、処理の効率とデータの精度を高めるよう努めています。

株式会社リヴァックス 営業部グループマネージャー 畑井 裕希氏
兵庫県西宮市に本社を置くリサイクル業者ISO14001, OHSAS18111取得当社は透明性の高いビジネスをめざす、飲料専門のリサイクル事業者です。大塚倉庫、大塚食品、大塚製薬大阪支店、そして当社による食品リサイクルの取り組みを、昨年12月から始めました。4社で十分な検討を重ね、保管や排出に関する「ルール」を作り、リサイクルの仕組みを実現しました。飲料は、臭気対策設備が組み込まれた乾燥プラントで、肥料原料とボイラー燃料に生まれ変わります。今後は、化粧品・医薬品などに挑戦したいと考えています。

熊本支店の取り組み

経理部
熊本支店駐在 課長
安東 典彦

熊本支店では、「食品廃棄物は有効な資源である。」と意識し、常にリサイクル業者さんとのコミュニケーションを大切にしながら、再生処理内容の理解と、処理データの把握を心がけています。何よりも、廃棄物の削減に向け、全員で取り組んでいます。

野原グループ 代表取締役 野原 雅浩氏
熊本県熊本市に本社を置くリサイクル業者
エコアクション21取得, 環境大臣表彰受賞(2005年)
当社は動植物性残渣や木くずなどを堆肥化する中間処理業務に取り組んできました。
食品廃棄物に麹菌を混ぜ合わせ、一定の温度と湿度を保ったタンク内で発酵させる処理を行ってきました。大塚製薬、大塚食品との取り組みが始まり、食品だけでなく飲料がリサイクル原料に加わったことで、タンク内の温度の管理技術が向上しました。実験農場で有機肥料の製品化に向けた研究を行いながら、周囲のみなさまに愛される企業、そして“理想のリサイクルループ”をめざしてまいります。

徳島工場の食品リサイクル法対応の取り組み

2007年12月に食品リサイクル法が改正され、徳島工場でも排出量は少ないですが、より厳密に対応したいと考え食品リサイクル法に対応した処理業者を選定検討してきました。現在、2社と委託処理契約を結んでいます。主に飲料関係を他の食品と一緒に乾燥処理し肥料化する一社と、メタン発酵し、電気と熱エネルギーに再生利用している一社です。飲料の入っていた容器に関しても、再資源化されています。

食品リサイクル法の基本理念は、まず食品廃棄物などの発生抑制を優先的に取り組み、次いで食品循環資源の再生利用および熱回収、ならびに食品廃棄物等の減量に取り組むことで、環境負荷の少ない循環型社会の構築をめざすこととなっています。

徳島工場でも食品廃棄物だけでなく、廃棄物全体の発生抑制を優先的に考えた活動を推進していきます。

廃棄物処分委託契約事前確認、巡回システム

大塚製薬は、産業廃棄物などの処理(収集・運搬業者を含む)を外部委託する場合の選定基準を定めるとともに、社内各部門および各階層でのチェックをイントラネットを用いて実施することにより、優良な廃棄物処理業者に処理を委託するためのシステムを確立しています。

また、定期的に処理業者を巡回することにより得られた現地確認情報を全社的に共有する仕組みを運用し、排出事業者責任を確実に果たすよう努めています。

徳島第二工場の廃棄物管理

徳島第二工場の廃棄物保管施設

徳島第二工場は、医薬品原薬、製剤、そして栄養製品を製造しています。また、医薬品原薬の研究開発や製剤の研究を行い、研究開発から製造までの一貫した体制を有した工場です。

廃棄物の大部分は、原薬の研究開発や製造にともなって排出される廃溶媒(引火性廃油)です。また、廃試薬の混合物など強酸、強アルカリや有害物質など排出や処分に当たって十分な注意と確認が必要なものが多くあり、徳島本部の環境課と一体となり徳島第二工場として厳格で正確な管理を行っています。

廃棄物委託業者の選定においては、事前に候補となる会社を訪問し、チェックシートを用い廃棄物の処理状況や処理実績、その会社の財務状況などを入念に確認し決定します。

そして、処理委託開始後においては、定期的に処理委託業者の現場を訪問し、処理工程や廃棄物の保管状況、行政による指導や周辺住民からの苦情などがないかどうかなどを確認し、処分巡視記録を作成し、委託業者の適切な管理と廃棄物の適正処理管理を行っています。

食堂廃油のディーゼル燃料化

徳島ワジキ工場では、社員食堂から出る植物性の廃油を他社でバイオディーゼル燃料に再生し、試験的に工場内フォークリフトの燃料として使用しています。

排気ガスから少してんぷら油の臭いがしますが、現段階では運行に支障はなく、バイオ燃料のためCO2排出量はゼロで、さらに年間約240ℓの軽油も節約できています。

また、従業員も家庭で不要になった廃食油をペットボトルで持ち寄り、この取り組みに参加しています。

医薬品原薬製造時に使用するブライン冷却剤の再使用

佐賀工場では医薬品原薬製造時に使用するブライン冷却剤(エチレングリコール水溶液)を再生して再使用しています。

2010年度は8,400ℓのエチレングリコールを購入し、約4,700ℓ(エチレングリコールとして約3,500ℓ)を再生しました。ブライン冷却材は使用用途により、エチレングリコール25~40%に調製して使用します。しかし、使用するうちに水で希釈され、エチレングリコールの濃度が下がります。

希釈されたブラインは専用設備でエチレングリコール濃度70%以上まで再生して再度、使用します。

しかし、使用するうちに水で希釈され、エチレングリコールの濃度が下がります。希釈されたブラインは専用設備でエチレングリコール濃度70%以上まで再生して再度、使用します。

リサイクル広場 ~イントラネット活用で物品購入削減~

佐賀工場および徳島研究所では「リサイクル広場」というサイトをイントラネット上に開設しています。

A部署で不要になった物を写真付きで登録し、必要と思ったB部署の社員が予約し引き取り、再利用します。それにより、廃棄物削減および物品購入削減に寄与しています。

作業服にペットボトル再生品を使用

リサイクル作業着についているエコマーク

袋井工場では、ポカリスエットなどのペットボトル製品を生産しています。「循環型社会」への取り組みとして、ペットボトル再生品(エコマーク認定品)を生産現場用作業服のレンタル契約更新を期に導入検討しました。

現場担当者の意見を考慮し、作業性の良いつなぎタイプを採用しました。また、生地にペットボトルのリサイクル樹脂を60%以上使用したエコマーク商品に限定し、2010年6月の契約更新時から使用しています。

ペットボトルのリサイクル作業服の品質は、作業性、耐久性、クリーニング後の状態など通常品と変わりなく、着用者には環境意識の向上を、また工場見学者には、循環型社会への積極的な取り組み姿勢を、今まで以上にご理解いただけるようになりました。