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第三者意見

 

SGSジャパン株式会社
サスティナビリティサービス部
SRAチームリーダー
都倉 知宏氏

編集方針にもある「判りやすさ」は、報告書の内容をテーマ若しくはステークホルダー毎にまとめ、知りたい情報をよりすばやく伝えられるようになり、昨年よりも工夫されたポイントであると言えます。また、昨年の環境社会報告書にて課題として提起されていた、「海外子会社の情報収集の推進」についても、「海外グループ会社の取り組み」として報告されるなど、一定の進展を見て取ることができます。第三者意見や自らの評価結果を次年度の報告書作成にて改善していくよいサイクルが形成されていると思われます。さらに、I SO14001を中心とした、マネジメントシステムの継続的な運用にともない、環境パフォーマンスが継続的に向上していることは、組織にとって環境活動が定着していると読み取ることができ、高く評価できます。

3月11日発生した震災対応については、仙台支店における翌日からのグループ会社と協力した支援物資の提供や、組織の事業特性に合致した飲料・食料品および医薬品の提供といった、スピーディかつ本業に即した支援を実施され、また、ウェブサイトでも確認できるように、これらの活動を継続されていることは、社会的責任活動に対する意識の浸透および高さの表れと考えます。また、震災にともない設置された災害対策本部の活動においても、被害状況の速やかな確認と支援が行われたことが想像できます。関連して、既に作成されているBCP(事業継続計画)についても作成方法に検討の余地がある、との課題を抽出され、実際に発生した災害を期に、BCPの見直しを実施されていることは特筆に値いたします。

一方、関連することですが、ステークホルダーの関心事は事故や災害といった緊急事態が発生した場合、その緊急事態に対する組織の行動に注目が集まると思います。組織がどのように対応し、また、今後どのように再発防止や被害の最小化を展開していくのか、といったようなことに強い関心を示すと思われます。今回の報告書にもあるように、BCPの策定方法への課題が提起されています。今後のこの課題への対応について次回の報告書などで情報開示されることを期待すると共に、その際にはどのような改善余地が提起されたのか?といった視点も開示されることを期待いたします。また、ステークホルダーのニーズの把握について、報告書へのアンケート結果などによって定点的にモニタリングすることも重要ですが、ステークホルダーの関心事を継続的に収集・分析されるプロセスも重要と考えます。ニーズの把握を強化されることも期待すると共に、第三者検証を受審され、情報公開に至るまでのプロセスも含めた、報告書の適切性を高められることを期待いたします。

  • ※ このコメントは、本書が一般に公正妥当と認められる環境報告書などの作成基準に準拠して正確に測定、算出され、かつ事項が漏れなく表示されているかどうかについて判断した結論を表明するものではありません

編集後記

巻頭の編集方針に記したように、今号より、これまでの社員の環境教育ツールとしての役割から、ステークホルダーのみなさまへ広く報告するものとして本報告書の位置づけを変更しました。加えてベース報告書(本書)の主要な取り組みを編集して「ハイライト報告書」を冊子で発行することで、より多くの方に簡単に読んでいただけるようにいたしました。今後、活動の充実を図っていくと共に、報告のあり方についてもさらに検討し、より伝わりやすい報告書をめざしてまいります。みなさまのご意見、ご感想をお寄せいただければ幸いです。

大塚製薬株式会社 環境社会委員会