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熱中症予防啓発活動

大塚製薬はポカリスエット発売当初からさまざまなシーンにおける「水分補給の重要性」の訴求を行ってきました。1991年、日本体育協会「スポーツ活動における熱中症事故予防に関する研究班」の設置がきっかけとなり熱中症を知って防ぐ活動への協力が始まりました。以来、子どもたちのスポーツシーン、職場での労働安全衛生、高齢者の水分補給などテーマを拡大し、社員が現場に出向く出張講座を中心に情報提供を行っています。

児童・生徒を対象とした「大塚アカデミー・公開スクールセミナー」は過去10年間の活動で2,056校 39万6235名の参加がありました。さらに、認知の徹底を図るため2011年度からは指導者を対象に「ティーチャーズコース」を開設して活動を進めています。

また、自社ウェブサイトには日本体育協会発行の「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」に基づく内容を掲載し、動画でわかりやすく解説しています。

公益財団法人 日本体育協会 専務理事 岡崎 助一氏
1991年の熱中症予防研究開始から20年が経ち、スポーツ活動中の熱中症事故予防については広く浸透してきたと感じています。一方、地球環境の変化にともない熱中症事故は年々増加し、特に猛暑だった2010年の救急搬送は53,843人と前年の4倍になりました※1。スポーツシーンのみならず、一般の方にも「熱中症」という言葉の認知と同時に、「予防と対策を知っていれば防げる事故である」ことについてもきちんと伝える必要があると考えています。

京都女子大学 家政学部 食物栄養学科 教授 中井 誠一氏
1995年を境として前後10年を比較すると、家庭や学校、産業現場など多くの場所で熱中症死亡率が増加しているのに対し、以前は一番高かったスポーツ施設における死亡率が3分の1に減っています※2。また、熱中症発生数に対する19歳以下の割合は減少しており※1、1994年に日本体育協会が発表した「スポーツ活動中の熱中症予防8か条」とそれを伝えるさまざまな活動や出張講座の成果がきちんと表れていると評価しています。

  • ※1 消防庁発表
  • ※2 星秋夫他、日本生気象学雑誌、47(4)、2010

児童・生徒を対象とした取り組み

みんなで一緒に学ぶように進めています

ニュートラシューティカルズ事業部
販売促進担当
岩崎 央弥
福岡支店 佐賀出張所

佐賀県の小・中学校では、学校内へのスポーツ飲料持ち込みを認めるなど、熱中症予防に対して積極的な取り組みを行っています。これまで、4年間で4万人の方に熱中症予防セミナーに参加いただきました。これは、県民の20人に1人に聞いていただいた計算になります。

2011年度は、体育主任研修会や小・中・高校を中心として100回の熱中症予防セミナーを行います。学校のセミナーでは約1,000名の生徒さんに話をすることもあり、その際には、クイズ形式を取り入れています。一方的ではなく、みんなで一緒に学ぶ感じで進めながら、生徒さんの反応を確かめ、重要なポイントを、しっかりと覚えてもらえるよう工夫しています。

熱中症予防セミナーに講師派遣を依頼された学校さまから

佐賀県立杵島商業高等学校 養護教論 末次 多希子氏
本校での熱中症予防セミナーは、今年で3回目となります。メインテーマは「予防」です。本校では卒業生の約7割が社会に出て働き始めます。気持ちの良いあいさつも、熱中症の予防も社会人が身につけるべきものとしてとらえています。大塚製薬の講師の方には、「熱中症」にならないために、自分で行動が選択できるスキルが身につくような講演をお願いしました。

指導者を対象とした取り組み

教育現場でも熱中症への関心が高まり、子どもだけではなく指導者向けの講座を実施してほしいという要望が多く寄せられたことから、2011年度には「大塚アカデミー・公開講座 ティーチャーズコース」を新設し、教職員、保護者への知識の普及に努めています。

熱中症予防セミナーに講師派遣を依頼された学校さまから

町田市教育委員会 指導課 指導主事 大山聡氏
今年は、節電の協力が必要とされており、今まで以上に熱中症対策に気を配ることが大切になってきています。今回、大塚製薬において、指導者を対象とした取り組みがあることを知り、町田市教育委員会として申し込みました。これから迎える本格的な夏を子どもたちが健康に過ごすためにも、教師が熱中症について正しい知識をもち、予防と対策に努めていかなければならないと考えております。今回のセミナーでは「熱中症は予防ができる事故である。」という言葉が大変印象に残りました。予防策についても科学的な視点で話をいただき、今後、子どもたちに適切な指導を行ううえで、大変役立つ内容であったと考えています。

企業・職場を対象とした取り組み

企業の安全衛生担当の方などから依頼を受けて、職場で行われる熱中症予防セミナーへの講師派遣や活動への協力、暑熱環境下にある職場での出張講座の実施などを行っています。また、中央労働災害防止協会や建設労働災害防止協会などの「熱中症予防ガイドブック」作成にも協力し、厚生労働省や環境省から発表された熱中症予防についての通達内容伝達と理解の促進に努めています。

  • ※ 熱中症予防のために推奨する飲料水の塩分濃度は0.1~0.2%。ナトリウム量に換算すると100mℓあたり40~80mg。  厚生労働省「職場における熱中症の予防について」(2009年6月発表)、環境省「熱中症環境保健マニュアル」(2011年5月改訂版)

「トヨタにおける熱中症ゼロ」プロジェクト始動

ニュートラシューティカルズ事業部
販売促進担当 課長補佐
瀬戸 将宏
名古屋支店

名古屋支店は以前よりトヨタ自動車12工場で健康講座の出張講座を実施してきましたが、2009年末の同社安全健康推進部長より「トヨタの熱中症ゼロ」への協力要請があり、トヨタ自動車、トヨタ生活協同組合、大塚製薬、大塚食品のメンバーからなる合同プロジェクトが3年計画で立ち上がりました。

初年度の2010年は、前夏の熱中症発生現場の聞き取りから始め「塩分の重要性を認識していない」「朝食をきちんと摂っていない」「連休明けに体調不良者が多い」など、見つかった課題の解決方法を「知識教育(大塚製薬)」「啓発活動(トヨタ自動車)」「環境整備(トヨタ生協/大塚食品)」の3つの柱に分類して取り組みました。知識教育では、現場に出向いて行う、熱中症未然防止ミニ講話を54回にわたって実施し、水分補給や朝食の重要性の理解を深め、さらに声かけやポスターなどで啓発活動も徹底しました。合わせて仕事前の欠食を防ぐために、更衣室付近に食事や水分が摂れる熱中症対策自販機を設置するなど、環境整備を行いました。その結果、過去に無い猛暑で周囲では熱中症事故が前年の4倍を越える中、トヨタ自動車は大事にいたることもなく前年同数レベルに抑えることができました。

2年目の2011年も年明けには12工場全64部署にミニ講話の案内を完了するなど積極的に活動を開始し、「熱中症ゼロ」に向けてプロジェクトチームが一丸となって取り組んでいます。

トヨタ自動車株式会社 安全健康推進部 健康改善室 健康づくり活動推進G 嶋崎 大地氏
トヨタ自動車では、従業員全員が「心も身体も定年まで皆勤賞」をスローガンに、健康づくり活動に取り組んでいます。夏場の「熱中症対策」は、これまでポスターや資料で啓発活動を行ってきましたが、2010年より大塚製薬、トヨタ生活協同組合に協力いただき、正しい知識を伝える「熱中症ミニ講話」と、売店や食堂、自動販売機など食事や水分を摂れる環境整備にも取り組み始めました。正しい知識を身につけることで、意識して正しい行動(生活習慣)をとれるようになった社員が増えつつあります。講話は「とても分かりやすくて面白い」と好評です。
「熱中症ゼロ」に向け、これからもトヨタ自動車のサポートをよろしくお願いいたします。

暑熱環境下を体験しセミナーを行いました

ニュートラシューティカルズ事業部
営業開発担当 課長補佐
加藤 雄士
横浜支店

横浜支店の担当エリアには、京浜工業地帯から住宅街まで多種多様な地域があり、熱中症予防セミナーに参加するお客さまもさまざまです。そのため、お客さまの理解度に合わせて説明する内容を変えるなど、分かりやすいセミナーになるよう心掛けています。JFEスチール株式会社に対する取り組みは、実際に工場見学を行い、現場の暑熱環境を自分たちの肌や眼で確かめることから始めました。その上で同社に合ったプログラムをおすすめするなど、さまざまなお手伝いをしています。

また、私は学生時代に熱中症で倒れた経験があり、その怖さを自分自身で体験しています。時にはこうした体験談も交えながら、熱中症の怖さや水分補給のポイントなどを説明しています。

JFEスチール株式会社さまでの管理者向けセミナー

JFEスチール株式会社 東日本製鉄所 労働人事部京浜安全衛生室 主任部員(課長) 三井 浩史氏
JFEスチールでは、休憩所に梅干を置いておくなど、かなり前から熱中症対策をしてきました。最近では、現場の作業員も水分をとるようになりましたが、コーヒーやジュースなどで水分補給するなど、ナトリウムの必要性はまだ浸透しきっていません。そのため、管理者向けセミナーでは産業医の先生から、ナトリウム補給の大切さを指導していただいています。研修会終了後は、産業医と私たち衛生管理者が熱中症パトロールを行い、現場での浸透状況をチェックし、指導しています。当社の場合、ここ東日本製鉄所の京浜地区だけでも約5,000人が現場で働いているので、管理者だけを対象としたセミナーといっても、とても大がかりなものになります。大塚製薬には、グループ会社向けのセミナーへ講師を派遣してもらうなど、さまざまな面でサポートしてもらい、とても助かっています。

節電の夏に向けた予防のお手伝い

ニュートラシューティカルズ事業部
営業一課 販売促進担当
永嶋 純
東京支店 立川出張所

今年は、夏の節電対策を行う企業や、シルバー人材センターからの熱中症予防セミナーの要望が増えました。

特に65歳以上の受講者の方々が、熱心に聞いていただきとてもやりがいを感じています。「熱中症」の知名度は確かに向上しています。しかし、「水かお茶を飲めば大丈夫。」といった意識が強く、正しい水分補給をはじめとした予防策や、発症した場合の対応策に関しては、まだ十分な理解が得られていないのが現状です。

セミナー受講者の方々に、暑い屋外だけでなく「室内で発生する熱中症」への注意喚起と対策を分かりやすく、ていねいに伝え、節電の夏を安全に過ごしていただけるお手伝いができるよう心掛けていきます。

国際基督教大学でのセミナー

国際基督教大学 人事部長 岸本 誠氏
国際基督教大学では、夏の節電対策として教室や事務室に網戸を設置することや、必要に応じて棟によっては冷房を停止することを計画しています。これまで学内で教職員の熱中症が発生したことは無く、特別な予防対策は行っていませんでしたが、今年は必要と考え、本学の看護士と以前から親交があった大塚製薬に教職員を対象とした「熱中症予防セミナー」をお願いしました。今回は、熱中症発生のメカニズムと予防対策に加え、熱中症になってからの対応にも重きを置いた講義をオーダーしました。このセミナーが役立つことを期待しています。

オピニオンリーダーへの取り組み

「今夏の気候と熱中症」に関する講演会開催に協力し、気象予報士や報道関係者など情報発信のオピニオンリーダーへの理解促進を行っています。2010年の猛暑を受け、これまで数回だった講演会を2011年度は全国で18回に増やし、伝達の徹底を図っています。