
食習慣や生活習慣の変化で、昔にくらべると大人も子供も腸内環境が悪くなっています。
実は子供の腹痛で一番多い原因が便秘です。私たちはもっと、子供のおなかについて考えていかなければなりません。
将来のためにも、今から腸内環境を整えていくことが大事なのです。
松生クリニック 院長 松生恒夫(まついけつねお)
東京慈恵会医科大学卒業。医学博士。
松生クリニックにて消化器内科:便秘外来を担当。
主な著書に「ひどい便秘の治し方」などがある。

子供には大人のように、「1日1回排便しなくては」という意識がありません。従って、毎日の便通を気にしませんし、多少お腹が張っていても親には話さないでしょう。学校では、からかわれるからトイレに入りたがらない子供も多いですよね。小学校低学年の子供は腸の発達段階なので、ちょっとしたはずみに具合が悪くなることもあります。「うちの子は大丈夫」と過信せず、子供のために、トイレへ行くトレーニング、きちんと排便できる環境にしてあげることも大切です。
子供の場合、おしりが切れると痛いから排便を我慢してしまう子もいます。救急外来に腹痛で来た子供は、便秘が原因ということが多いですね。親は子供の排便状況を聞いたりして、把握してあげるのがいいと思います。
腸内環境は、この30年間であっという間に変わってしまいました。現代人の食習慣や生活習慣が、腸内環境を乱れさせているのです。子供たちにそのツケを払わせることにならないよう、子供のうちから注意しておきたいですね。
食習慣や生活習慣を見直すのはもちろんですが、まずは食物繊維を必要量しっかり摂るように心がけましょう。野菜や海藻、きのこなど、食物繊維が多く含まれている食品を日々の食事にバランス良く取り入れることですね。それがなかなか難しい場合は、食物繊維飲料を飲むという方法もあります。
食物繊維には、不溶性と水溶性があります。両方をバランスよく摂ることも大事。腸のトラブルを改善し、老廃物をためないキレイな腸を取り戻すためにも、食物繊維を摂りましょう。
小学生のお子様をもつ親を対象に、お子様の便通についての調査を実施しました。その結果、多くの親が「子供の便通は順調」と思っている一方で、約4割の小学生で「1日1回の排便」が来ていないことがわかりました。
<データ出典元>
ベネッセコーポレーション運営 女性口コミサイト「ウィメンズパーク」
2011年10月実施「お子様の排便や生活習慣」に関するアンケート
(6歳~12歳のお子さんをお持ちの女性1162名)

