ニキビ!そのままにしていませんか?

皮膚科でのニキビ治療

しつこいようですが、ニキビは尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚の病気です。病気だから病院で治療を受けることができます。ニキビ痕(あと)を残さないためにも、なるべく早く治療を受けましょう。そこで、病院での治療について皮膚科の先生に聞いてみました。

まずは診察

受診すると、まず、ニキビが出始めた年齢、出ている部位、症状の変化、便通や食べ物の好き嫌い、女の人は生理の周期や程度などについて質問されます。病院によっては、診察前にこれらの質問が書かれた用紙に記入する場合もあります。

あなたのニキビはどの段階?

  • 1面皰(めんぽう)

ニキビのこども
毛穴がつまって皮脂がかたまり、毛穴がふくらんだ状態。

  • 2丘疹(きゅうしん)

ニキビ
赤く炎症を起こし、ブツブツと丘のように盛り上がっている状態。

  • 3膿疱(のうほう)

かなりひどいニキビ
広がった毛穴の壁が破れて、炎症が周囲まで広がりウミをもっている状態。

写真提供:西嶋攝子

あなたに合った薬が処方されます

薬には飲み薬と塗り薬があります。 塗り薬だけ処方される人もいます。

飲み薬

抗生物質(菌の繁殖を抑える薬)や炎症を抑える薬、皮脂の分泌を抑える薬、ホルモンのバランスを整える薬などが処方されます。漢方薬を処方されることもあります。飲むタイミングはほとんどの場合、食後。漢方薬の場合は食事と食事の間に飲みます。

塗り薬

菌の繁殖を抑える薬、炎症をやわらげる薬、毛穴のつまりを改善する薬などが処方されます。症状によって、組み合わせて使うこともあります。顔全体につけたり、ニキビの部分だけつけるものなど、使い方はさまざま。たいていは洗顔した後の清潔な肌につけます。

赤いニキビがなくなったら治療は終わり?

赤いニキビがなくなっても、新しく出来てくるニキビを抑えるために、毛穴のつまりを改善する薬を処方されることがあります。医師の指示に従って治療を続けましょう。