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心不全を知って、予防・治療しよう心不全ってどんな症状?

「むくみ」「息切れ」に要注意。「だるさ」「疲れやすさ」もあります。

心不全の初期に見られる症状として、下腿(かたい)(脚)の前面や足首、足の甲を指で押さえるとくぼみができるような「むくみ」や、坂道・階段での「息切れ」があります。
心不全は全身に水分がたまってしまう状態ですので、体重増加(3日間で2kg以上の増加)や横になると咳が出たり、息苦しくなったりします。

その他にだるさや疲れやすさという症状が出ることもあります。これらの症状を観察し、毎日体重を測り、3日間で体重が2kg以上増えた場合には、速やかにかかりつけ医や専門の医師を受診しましょう。

〔図1〕心不全で認められる主な症状

その他にも「頸静脈怒張」「胸水」「肝腫大」などの所見があらわれることがあります。

こんな症状があったら、かかりつけ医や専門の医師に相談を

むくみ・体重の増加
(3日間で2kg以上の体重増加)

腎臓に流れる血液が少なくなって尿の量が減り、水分が体内にたまっていくことで起こります。

坂道・階段での息切れ

心臓から十分な血液を送り出せなくなり、体に必要な酸素や栄養が足りなくなることで起こります。

夜間の呼吸困難や咳

体の中で血液が滞る「うっ血」が進むことで起こります。

心臓の動き
~どうして、息切れ・むくみ・だるさが起こるの?~

  1. 1正常な場合

    心臓は胸の中央やや左側にあり、全体が筋肉でできており、血液を送り出すポンプとして働きます。4つの部屋に分けられ、上部にあるものを心房、下部にあるものを心室と呼び、心房と心室は時間差をおいて、収縮します。心房と心室はそれぞれ左右に分かれているため、左心房・左心室・右心房・右心室と呼ばれています。心臓の各部屋には弁がついており、血液が逆流しない構造になっています。

  2. 2息切れ

    心臓から十分な血液を送り出せなくなり、肺から流れ込んでくる血液に対応できず、体の中で血液が滞る「うっ血」、すなわち渋滞が進むことで、左心の手前にある肺に負荷がかかり、肺に水が貯まることで、息切れの症状が出ます。

  3. 3むくみ

    肺に十分な血液を送り込めない状態(うっ血=渋滞)になり右心に負荷がかかることで、肺の手前にある下腿の血管周辺にも負荷がかかります。
    また、心臓から十分な血液を送り出せないことから、腎臓に流れる血液も少なくなり、尿の量が減り、貯まった水分を排泄できないことでむくみが起こります。

  4. 4だるさ

    心臓から各器官に十分な血液を送り出せなくなることで、「だるさ」や「疲れやすさ」の症状が出ます。

頸静脈怒張

右心系への静脈還流が障害されることで起こります。上半身を45度起こして確認します。
頸静脈怒張(首の静脈が膨れること)は右房圧上昇を示唆する有用な所見です。
体表に近い外頸静脈が膨れているのは観察しやすいですが、内頸静脈の拍動レベルの方がより正確な右房圧を反映します。

胸水

毛細血管圧の上昇により、胸腔内に水分が貯留した状態です。
通常、胸水は胸腔の下の方から貯留するので、胸部エックス線写真では、肺の下部に体液が立った陰影(図の水色の部分)が見られ、貯留が増加するにしたがって、上部に陰影が拡大します。

正常な肺

胸水が貯まった肺

肝腫大

触診によって、肋骨縁よりも下の位置に肝臓があることが確認できるほど肝臓が拡大している場合を指します。
肝腫大をきたすと、圧痛、腹部膨満、右上腹部圧迫感がみられます。