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PAD:手足の変化に気をつけてPADはどんな症状?~PAD自己診断~

PADは気づきにくい!

PADに至る血管の変化は気づかない間にゆっくりと進行していきます。初期の段階では、冷えや軽いしびれを感じる程度と目立った症状はなく、また歩行時に足に痛みを感じてもしばらく休むと痛みがおさまるなど、なかなか異常に気づくことは難しいといわれています。そのため非常に症状が悪化してからPADと診断されることも珍しくありません。
病気が進み、日常生活を困難にするような状況を避けるためにも、できるだけ早期に見つけ、治療を始めることが必要です。

フォンテイン分類で症状を確認しよう!

PADが足で発症したときの症状は重症度によって下記のように大きく4段階に分けることができます〔表1〕。

〔表1〕 フォンテイン分類の表

I 度 足が冷たい、足がしびれる、足の皮膚が青白い
II 度 少し歩くと足が痛くなり歩けなくなるが、しばらく休むとまた歩けるようになる(間欠性跛行)
III 度 じっとしていても足が痛む
IV 度 足の皮膚がただれたり(潰瘍)壊死したりする

小さなサインも見逃さないように!

フォンテイン分類で挙げた以外にも、PADが疑われる症状があります〔表2〕。

〔表2〕 PADが疑われる症状

階段を上るときに足が重くなる、あるいは足が出なくなる

朝晩に手足の冷えを強く感じる

手足の冷えが辛く、夏場の冷房が苦手になった

水道水が冷たくて触れない

ちょっとした傷や打ち身が治りにくい

しつこい水虫がある

お風呂から出ると血流の悪い部分の白さが目立つ

厚手の靴下が手放せない

また、血流の悪い部分は筋肉に栄養が届きにくくなり、やせてくることがあります。とくに手足の指の腹の部分が押しつぶれていたり、甲の肉が落ちてすっきりしたりという場合は、注意が必要です。

PAD自己チェック表

間欠性跛行はPADの患者さんによく見られる症状です。重症化しないうちに治療する必要があります。下記のような自己チェック表を使って間欠性跛行かどうかを調べることもできます。

1歩行時に、どちらかの下肢に痛みがありますか?

2そのような痛みが、じっとしているときや座っているときに起こったことがありますか?

3ふくらはぎ(片側または両側)にそのような痛みがありますか?

4痛みは、上り坂を歩いたり、急いで歩いたときに起こりますか?

5痛みは、平地を普通の速度で歩いたときに起こりますか?

6歩き続けている間に痛みがなくなったことがありますか?

7歩行中に、痛みが起こったときはどうしていますか?

8じっと立ち止まったときどうなりますか?

間欠性跛行と診断するには次の全項目を満たすことが必要です。
(1)、(3)、(4)及び(5)が“はい”
(2)及び(6)が“いいえ”
(7)は“止まる”または“歩く速度を落とす”
(8)は“痛みは通常10分以内に消失する”

出典:Rose, G.A. et.al:Bull. Wld.Hlth.Org., 27(6), 645-584-1962(一部改変)