ページ内を移動するためのリンクです。

  1. ホーム
  2. 健康と病気
  3. 旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)を防ぐには?
  4. 検証!水VSイオン飲料 どちらが効果的?

旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)を防ぐには?検証!水VSイオン飲料 どちらが効果的?

動画で検証!水VSイオン飲料

解説:森本武利先生(京都府立医科大学名誉教授)

  • ビデオに記載の森本武利先生のご所属は、ビデオ撮影当時(2002年)のものです。

試験概要

飛行機などでの長時間座位に伴って起こる「旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)」を防ぐためには、適切な水分補給がとても重要です。

大塚製薬は、 旅行者血栓症と水分補給の関係を研究するために、航空機をチャーターし、ボランティア40名に日本からアメリカまで搭乗してもらう試験を行いました。試験では、被験者を「イオン飲料摂取群」と「水摂取群」に20名ずつ分け、9時間のフライト中、どちらも同じ量を同じタイミングで飲んでもらい、身体にどの様な違いがでるかを検討しました。

試験詳細

目的 適切な水分の補給が長時間の航空機搭乗時の水分バランスと下肢の血液粘度に与える影響について検討
試験デザイン 非盲検化群間比較試験
スケジュール 日本、成田空港→ アメリカ、モーゼスレイク空港
(9時間のフライト)
対象 40歳以下の健常成人男性40名
(平均年齢23.4歳、平均体重61.3kg、平均身長172.5cm)
群構成
  1. 120名 : イオン飲料摂取
  2. 220名 : 水(ミネラルウォーター)摂取
備考
  • すべての被験者は航空機に搭乗する2日前から規定の飲食物を一定量摂取。
  • 機内では定期的に尿を採取し、フライトの前後で体重測定や採血を実施。
  • 排尿時以外は座ったままの状態を維持。

スケジュール詳細

試験結果

試験の結果、搭乗中に飲んだ水分量はどちらの群も同じであるにも関わらず、尿の総排出量は、イオン飲料の方が、水よりも少ないことがわかりました。(図1)

また、搭乗中に飲んだ水分が体内に残る割合を見てみると、水は約28%に対してイオン飲料は約48%と、イオン飲料摂取群の方が、水分が体内に保たれる割合が高いことがわかりました。(図2)

(図1)航空機搭乗中(10時間)の尿排泄量
(図2)航空機搭乗中に飲んだ水分が体内に保持される割合

また、イオン飲料摂取群は水摂取群より搭乗前に比べ血漿量も有意に増加し、足の血液粘度は水群と比べて上昇しづらいことが分かりました。(図3,4)

(図3)航空機搭乗前後の血漿量の変化
(図4)航空機搭乗前後の血液粘度の変化

イオン飲料で適切な効果的な水分と電解質補給を!

この試験結果では、血液粘度の観点から、航空機搭乗時のような乾燥した、低気圧の環境下において、旅行者血栓症を防ぐための水分補給には、水よりもイオン飲料の方が適していることがわかりました。

長時間の移動やオフィスワークなど、類似した環境下では、一定時間を経過したら下肢を動かし、血液の循環を良くしましょう。そして、イオン飲料で適切な水分補給を行いましょう。

「イオン飲料が適している」米国医師会誌「JAMA」に掲載

この研究内容は、東京慈恵会医科大学の銭谷(ぜにや)先生らによって、2002年2月、米国医師会誌「JAMA」に掲載されました。