結核 - 古くて新しい病気

結核の治療

結核はほとんどがお薬による治療です

薬物療法

決められたお薬による治療をきちんと継続することが重要です。
現在治療に使われている主なお薬には以下のようなものがあります。

  1. 1リファンピシン
  2. 2イソニアジド(ヒドラジド)
  3. 3ストレプトマイシン
  4. 4エタンブトール
  5. 5ピラジナミド

最も典型的な方式は、
1+2+4+5(または4に替えて3)を2カ月、その後1+2を4カ月というものです。
以前は結核の治療に2~3年以上かかることが普通でしたが、最短6カ月で完了することができるようになりました(短期化学療法)。

  • 結核医療の基準(平成21年厚生労働省告示第16号、令和3年10月18日改正)

入院が必要な場合

全身状態が悪い場合はもちろん、症状が強いとき、あるいは周囲に感染の恐れがあるときも入院治療が必要となります。有効な薬物療法を行うと、周囲への感染の恐れのあった患者さんでも、2~3カ月後には菌の活動が停止するので、そのあとは外来で通院しながら治療を継続することになります。

手術が必要な場合

骨や感染の結核、膿胸の場合は別として、肺結核の治療に手術を行うことは現在ではほとんど行われなくなりましたが、お薬を飲んでいるにもかかわらず菌がなくならない場合には手術が検討されます。