BCAAが効率的に運動時の筋肉のエネルギー源として利用され、糖の利用が抑制されれば、乳酸の産生も抑制され、運動パフォーマンスの維持につながる可能性があります。
そこで、持久性運動能力の指標である、乳酸性作業閾値(LT値)に着目し、摂取したBCAAによって高まるのではないかという仮説を検証しました。
男性運動選手8名に対して、BCAA含有飲料もしくは、対照飲料を事前に6日間毎日3本摂取してもらい(BCAA6000mg/日)、7日目に自転車エルゴメーターによる漸増運動負荷試験を行いました。
漸増運動負荷試験の15分前にBCAA含有飲料もしくは対照飲料を1本摂取してもらい、運動中の血中乳酸値を測定してLT値を算出、変動を調べました。

(図4)BCAA含有飲料摂取が乳酸性作業閾値に及ぼす効果
出典:アミノ酸飲料が運動パフォーマンスに及ぼす可能性(臨床スポーツ医学 第22巻 第7号)
グラフにある通り、代表的な1例の結果をみてみると、対照飲料摂取に比べ、BCAA含有飲料摂取のLT値が右にシフトしており、平均値をみても、BCAA含有飲料摂取が対照飲料摂取に比べLT値が有意に増加していることがわかりました。
BCAAを効率的に利用できる体内環境を整えた状態でBCAAを継続的に摂取すると、BCAAが運動中のエネルギー源として効率的に利用して、運動パフォーマンスが維持できる可能性を示しています。



