| 対象 | 朝食の欠食習慣のない健常成人男性 20名:平均年齢:32.7±3.5歳、BMI:22.2±2.5 (mean±SD) |
|---|---|
| 試験デザイン | 非盲検化クロスオーバー試験(ランダム割付) |
| 群構成(4群) | 1.栄養バランスのよい洋風パン食摂取群 2.市販栄養調整食品摂取群 3.おにぎり(具なし)摂取群 4.無摂取群 |
| 1)体温 (舌下) | |
|---|---|
| 2)自覚症状アンケート (Visual analog scale法) |
空腹感、疲労感 および 作業への集中度 |
| 3)知的作業能力に関する検査 | 作業効率検査(内田クレペリン検査用紙を用いた暗算計算)、記憶力テスト成績 および 新田中B式知能検査成績 |
| 4)血液検査 | 血糖値、アミノ酸値、中性脂肪値、インスリン値 |

洋風パン食の内容は、食パン、ゆで卵、ハム、サラダ、ヨーグルトです。おにぎりは2個で、ご飯に海苔を巻いたもので、具は入っていません。これらの食事のエネルギー量はほぼ400kcalとしました。タンパク質、脂質、糖質量は、それぞれ使用した原材料を反映しており、タンパク質は洋風パン食に最も多く、脂質は市販栄養調整食品に最も多く、糖質はおにぎりに最も多く含まれています。

※食品分析センターにて栄養成分分析を実施 / 日本臨床栄養学会雑誌: 29(1),2007
4タイプとも時間の経過と共に体温は上昇していましたが、無摂取に比べると、洋風パン食摂取では、有意に体温が上昇していました。市販栄養調整食品においても、洋風パン食と同様の効果が見られました。

無摂取条件では、疲労感は経時的に上昇していましたが、洋風パン食摂取では、この上昇を有意に抑制していました。市販栄養調整食品においても、洋風パン食と同様の効果が見られました。

無摂取条件では、集中度が経時的に低下しましたが、洋風パン食摂取では有意に高く維持されました。市販栄養調整食品においても、洋風パン食と同様の効果を示しました。

無摂取条件およびおにぎり摂取では摂取後大きな変動を示しませんでした。一方、洋風パン食および市販栄養調整食品では、摂取後、暗算作業量が有意に増加しました。試験後半においては、無摂取やおにぎりに比べ、洋風パン食で作業量が多い傾向にあり、市販栄養調整食品では有意に高い作業量を示しました。


一般的に脳の重要なエネルギー源と言われている血糖に関しては、おにぎり摂取で最も高く維持されていました。しかしながら、本試験において、おにぎり摂取では、空腹感以外、無摂取との差はあまり認められませんでした。一方、洋風パン食と市販栄養調整食品では、中性脂肪値および総アミノ酸値が高く維持されていました。これら二つの朝食に関しては、無摂取に比べ、体温、疲労感、集中度および暗算作業量について有意な差がありました。このことは、朝食の効果を高めるためには、糖質だけでなく、脂質やタンパク質も適度に摂取した方がよいということを示しているのかもしれません。




