では実際に、朝食を食べるか食べないか、また、何を食べるかによって、体にどんな影響があるのか、体温、疲労感、知的作業能力について調べました。
試験は、洋風パン食を食べるグループ、栄養調整食品(固形タイプ)を食べるグループ、おにぎりを食べるグループ、なにも食べないグループの、4つの食事タイプに分け、実施しました。
対象とした人は普段から朝食を食べている健常成人男性20名です。
試験は7日間おきに計4回行いました。
まずは、食事のタイプ別に体温がどのように変化するのかを調べました。試験は各グループ同時に、午前8時に試験食の朝食を食べてスタート。
いずれのグループも、朝食を食べる直前の体温はほぼ同じでしたが、時間の経過とともに、どのグループも体温が上昇しました。
洋風パン食を食べたグループは、食べていないグループやおにぎり食のグループに比べて体温上昇率が大きく、栄養調整食品(固形タイプ)のグループも、洋風パン食と同じように体温が上昇していました。
時間経過とともに疲労感がどのように変化するかについて、VAS法※を用いて調べました。
朝食を食べていないグループでは、疲労感は時間の経過とともに増加しました。
おにぎりのグループの疲労感が低かったのは8時に食べ始めてから30分後、8時30分ごろのみでした。
洋風パン食では8時30分ごろから疲労感は少しずつ増加しますが、おにぎりに比べ、ほとんどの時間帯で疲労感は低くなりました。
栄養調整食品(固形タイプ)では洋風パン食と同様の傾向がみられ、疲労感が低くなっていました。
- ※【VAS(Visual analog scale)法】
- VAS法とは、両端に対照的な項目を記載した10cmの横線に、被験者が感じ方の程度に応じて縦線を書き込み、左端からの長さを測定することで、主観を数値化する方法です。そのためグラフの縦軸の単位はcmで表しています。
知的作業への集中度についても、VAS法で調べました。
朝食を食べていないグループは試験を開始した8時から、10時30分まで集中力が低下し続け、その後わずかに上昇しましたが、すべての時間でもっとも集中力が低くなっていました。
洋風パン食では朝食を食べてから30分間は非常に集中できていましたが、その後、少しずつ低下していきました。しかし、全体を通じて集中力が高く維持されました。
栄養調整食品(固形タイプ)も洋風パン食と同じく、すべての時点で高い集中力を維持することができました。
暗算作業の能率が、時間の経過とともにどのように変化するかを調べました。
※【作業効率検査】 内田クレぺリン検査用紙を用い、一桁の足し算を1分間ずつ3回、1分間隔で実施
朝食を食べていないグループとおにぎりのグループでは試験開始から終了まで大きな変化はみられませんでした。
一方、洋風パン食と栄養調整食品(固形タイプ)では、食べた後に暗算作業の能率が上がり、とくに栄養調整食品(固形タイプ)では、試験後半の10時15分過ぎに、暗算作業量が増えていました。







