熱中症とは暑熱環境で発生する障害の総称で、熱失神、熱けいれん、熱疲労(熱ひはい)、熱射病などに分けられます。この中でもっとも重いのが熱射病で、これは死亡事故につながります。かつて熱射病による死亡事故は軍隊や炭鉱、製鉄所などの労働現場で問題になりましたが、これらは活動基準や労働基準が策定されることによって現在ではほとんどなくなり、代わってスポーツによるものが問題になっています。
スポーツによる熱中症事故は適切な予防措置さえ講ずれば防げるものです。熱中症になると、その後しばらくスポーツ活動を休まざるを得なくなり、トレーニングの面からもマイナスになります。そもそも暑熱環境下ではトレーニングの質が低下するうえに消耗が激しく、トレーニング効果もあがりにくくなります。このような意味から、熱中症を予防することは、効果的なトレーニングを進めることにも通じます。
※本コンテンツは、財団法人日本体育協会の発行する「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」の内容を基に編集したものです。
日本体育協会「スポーツ活動における熱中症事故予防に関する研究班」のまとめた「熱中症予防8か条」を知って、熱中症の事故をなくしましょう。
「熱中症予防のための運動指針」は、日本体育協会「スポーツ活動における熱中症事故予防に関する研究班」のまとめた熱中症予防8ヶ条をふまえたうえで実際にどの程度の環境温度でどのように運動したらよいかを具体的に示したガイドラインです。環境温度の設定は湿球黒球温度(WBGT)で行いましたが、現場では測定できない場合が多いと思われますので、おおよそ相当する湿球温度、乾球温度も示してあります。
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