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「旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)」の原因の1つは、航空機内などの乾燥した空間や、低い気圧によって体内の水分が蒸散しやすくなり、血液の粘度が上昇してしまうことにあります。水分摂取の不足や、アルコール摂取なども脱水傾向を招き、血液粘度上昇のリスクを高めます。
このような状態で長時間座位により下肢が圧迫され続けると、うっ血を起こし、血栓が生じてしまいます。これを「深部静脈血栓症」と言います。また、気圧が低い場合は、よりうっ血しやすくなります。生じた血栓は、立ち上がった際などに、血液の流れにのって移動し、肺の細い血管で詰まることで呼吸困難や動悸をひきおこします。これが「肺塞栓症」です。このようにして「旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)」が発症するのです。
旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)になりやすい人は、血栓が出来やすい人です。メタボリック症候群をはじめとした生活習慣病の人、例えば肥満、糖尿病、下肢静脈瘤などを有している人は、注意が必要です。又、40歳以上の女性、背が低い人、タバコを吸う人なども注意が必要です。

- 肥満の人
- 糖尿病の人
- 下肢静脈瘤を有している人
- 40歳以上の女性
- 背が低い人
- タバコを吸う人
- 足のマッサージをしましょう!
- 長時間座位による血液の循環状態悪化、特に下肢の循環悪化を回避するには、適切な運動や下肢の循環を良好にするマッサージが有効で、血栓の予防にもなります。
- 適切な水分摂取は必須!
- 血液粘度の上昇を惹起する脱水を防ぐためには水分の適切な摂取が必要ですが、ビールなど利尿作用のある飲料ではむしろ脱水は増悪します。

- メモ:海外旅行、航空機の座席は通路側がオススメ
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長時間座位による下肢の血液循環悪化を回避するには、航空機での移動中にもトイレに立ったり、飲料を飲んで水分補給をする必要があります。そのためには、トイレに立ちやすい通路側の座席を指定するのがオススメです。
窓側の座席は確かに景色はよいのですが、3人掛けの座席の一番奥などになった場合はなかなかトイレに行きにくいものです。「ちょっと失礼します…」と声をかけにくくて、トイレを我慢した、という方もいるのではないでしょうか?トイレに行かないように水分を摂らないようにする、なんてことの無いように、心配な人は、通路側の座席を指定しましょう。
大塚製薬では、 旅行者血栓症と水分補給の関係を研究するために、航空機をチャーターし、ボランティアスタッフ40名にアメリカまで搭乗してもらう実験を行いました。実験では、被験者を「イオン飲料摂取群」と「ミネラルウォーター摂取群」に20名ずつ分け、9時間のフライト中、どちらも同じ量を同じタイミングで飲んでもらいました。



