年間を通じた紫外線対策の大切さは雑誌などでも繰り返し紹介され、すでに常識になりつつあります。それでも、日差しが弱まってくるこの季節になると、「ちょっとぐらい、まぁ、いいか」という気持ちがムクムクと芽生えてきてしまうもの。秋冬のUVケアを怠っていると、ただでさえ乾燥しやすい季節に輪をかけて、肌の乾燥を進行させてしまう原因にもなりかねません。乾燥は、シワ、シミ、くすみ、ニキビなどすべての肌トラブルの元と心得て、UVケアには手を抜かないようにしましょう。
さらに、UVケアで外側からお肌を守るとともに、肌が本来持っている“紫外線をはねかえす力”にも目を向けてみましょう。肌にはもともと「紫外線を肌内部に入り込ませない仕組み」が備わっているのです。

表皮は、外気に触れる外側から「角質層」、「顆粒層(かりゅうそう)」、「有棘層(ゆうきょくそう)」、「基底層」という4つの層で構成されています(イラスト参照)。
紫外線に対しては、まず、いちばん外側の角質層で紫外線を反射して、皮膚の深部に達しないようガードしています。さらに、外側から2番目の顆粒層にも、紫外線に対するバリア機能が備わっています。
顆粒層という名前の通り、この層の肌細胞内には「ケラトヒアリン顆粒」という、小さなビーズのような粒が存在しています。この粒が、入ってきた紫外線を外にはねかえそうとするのです。顆粒層は2~3層の細胞からなる薄い層ですが、目に見えないところでがんばってくれているのです。
しかし、残念なことに角質層と顆粒層、2つの層をもってしても、完全に紫外線をシャットアウトすることはできません。また、ターンオーバーが乱れて、肌細胞そのものに元気がないと、“紫外線をはねかえす力”も機能しなくなってしまいます。
紫外線をはねかえしてくれる「ケラトヒアリン顆粒」ですが、顆粒層でいきなり誕生するわけではありません。元となるのは、表皮を構成するもうひとつ下の層、有棘層で作られる、多面体のようにふくらんだ形の「有棘細胞」です。この有棘細胞がターンオーバーで顆粒層に押し上げられる過程において、ケラトヒアリン顆粒が作られます。この間、約2週間といわれています。
つまり、ターンオーバーが正常に行われていないと、顆粒層や角質層にみずみずしい細胞が行き渡らず、紫外線をはねつける力も失われてしまうというわけです。
大塚製薬が、肌を健やかに保つために、正常なターンオーバーに着目したのには、このような理由もあったのです。肌の機能を知れば知るほど、ターンオーバーの大切さがおわかりいただけることでしょう。
ターンオーバーが正常であるかどうか、肌内部を目で見て確認することはできません。また、ターンオーバーは加齢や不規則な生活によって乱れてしまうもの。ですから、ターンオーバーを促してくれるような化粧品やケアを続けることが大切です。
Column:紫外線について知ろう

ご存知のように、地表に届く紫外線にはA波とB波があります。
A波は波長が長く、表皮の奥にある真皮に届きます。よく、「光老化」という言葉を耳にしますが、これは、紫外線A波が真皮にダメージを与えた結果、起こってしまう現象のこと。真皮には肌のハリに関する組織があり、そこにダメージを受けると、肌がたるんだり、シワができたりといったトラブルを招きます。そのトラブルを総称して「光老化」と呼んでいるのです。
次に、B波は表皮のいちばん下の基底層まで届きます。すると、紫外線のダメージからDNAを守ろうとして、メラニンが生成されます。過剰につくられたメラニンが、シミの原因となることはいうまでもありませんね。
記事一覧
- vol.01:メラニンとの賢い付き合い方
- vol.02:肌に備わっている紫外線をはねかえす仕組みとは?
- vol.02:正常なターンオーバーで紫外線のバリア機能を取り戻そう
- vol.03:冬の肌トラブルを知って春までに問題解決!
- vol.03:冬の間に起こりやすい肌トラブル
- vol.04:後悔先に立たず。生活紫外線対策はしっかりと
- vol.05:夏のダメージを最小限におさえる秋の基本のケアとは?

