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お肌の健康 お肌の悩み春夏秋冬

角質層の水分キープ力がうるおい肌の決め手

気温が下がり外気が乾燥してくると、肌の水分保持力が低下し、肌が乾燥してしまいます。化粧水や乳液、クリームなどで外側から保湿ケアをしても、肌内部の環境が整っていないと与えられた水分をキープすることができず、いつまでたっても肌はうるおってくれません。

例えば、表皮のいちばん表面にある「角質層」には、16~20%の水分が含まれているのが理想です。しかし、水を吸収しないコンクリートに水をまいてもすぐ蒸発してしまうように、角質層にも水を吸収できる柔らかい土のような「保湿する仕組み」が機能していないと水分を蓄えることができません。乾燥から肌を守るには、この仕組みに着目する必要がありそうです。

うるおいを保つ三大要素

角質層の構造

1.皮脂膜

皮脂膜とは、分泌された皮脂や汗がまじって肌表面にできる膜のこと。水分の蒸発を防ぐ「天然のクリーム」といわれています。

2.NMF(Natural Moisturizing Factor)

NMFとは、角質層に存在する「天然保湿因子」のことで、水分をキャッチして離さない性質を持っています。実は、NMFの元となるのは「お肌の基礎知識」でご紹介した、「ケラトヒアリン顆粒」。顆粒層での役割を終え、ターンオーバーによって角質層に押し上げられると、今度は保湿の働きをしてくれます。

3.細胞間脂質

細胞間脂質は「ラメラ構造」という水分と油分が交互にサンドイッチになっているような仕組みで、うるおいを守っています。細胞間脂質は顆粒層の層板顆粒の中で準備され、最終的に細胞外に分泌され細胞間脂質になります。

名称の通り、角質層の肌細胞と肌細胞の間を満たす脂質のこと。隣り合った肌細胞がバラバラにならないようにする働きがあることから、セメント物質などと呼ばれることもあります。

細胞間脂質の40~60%は「セラミド」といわれる成分で占められています。セラミドは水分を保持する力に優れ、さらに、外部の刺激から肌を守るという役割も担っています。

セラミドもまた角質層でいきなりつくられるわけではなく、成分の一部は、表皮の上から3番目の有棘層にある「デスモソーム」という物質がターンオーバーの過程で変化したもの。有棘層→顆粒層→角質層という長い旅を経て、セラミドの一部になり、細胞と細胞のつなぐ役割を果たしているのです。


ターンオーバーの乱れが肌の乾燥を招く!?

上記3つがバランスよく機能していれば、お肌は健やかな状態を保つことができるはずです。中でも、特に重要となってくるのが、「NMF」と「細胞間脂質」です。これらは、有棘層や顆粒層にあった成分がターンオーバーによって押し上げられ、角質層でそれぞれの役割を果たします。つまり、ここでも大切になってくるのが、ターンオーバーなのです。

通常、角質層は0.01ミリ程度の薄さで、約14の細胞の層で成り立っています。しかし、ターンオーバーがスムーズにいかなくなると、有棘層や顆粒層から送られてくるはずのNMFや細胞間脂質の元となる細胞の角質層への移行が遅れます。そして、角質層では古い角質が剥がれ落ちずにどんどん溜まり、角質層の厚みが増し、層の数も増えてしまいます。すると、角質層にうるおいがいきわたらなくなり、肌は乾燥してしまうというわけです。

古い角質層の中では、細胞間脂質もスカスカになってしまい水分保持力も低下しますので、当然のことながら、肌の乾燥を招く結果になります。

朝晩のスキンケアを丁寧に行うのはもちろんですが、水分保持力を高め、うるおいのある肌を保つためには、ターンオーバーを整えていくことが何よりも大切です。

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