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講義概要

人はどうして日焼けをするのでしょうか?また日焼け後のケアはどうしたらよいでしょうか?

地表に届く太陽のひかりには、赤外線、可視光線、紫外線が含まれています。紫外線の占める割合は全体の6.8%で、さらに紫外線B波の割合はその1/10以下にすぎませんが、肌にもっとも害を与えます。日焼けは、太陽紫外線B波の光が、皮膚、特に表皮細胞の遺伝子DNAに吸収されて傷をつけます。その傷は短時間では修復されないため、24時間後にかなり残ります。紫外線を浴びて数時間後には、残った傷が引き金となり、皮膚の血流量が増し、いわゆる日焼けで赤くなり始めます。
遺伝子を構成するDNAはアデニン、グアニン、シトシンとチミンの4種の塩基から作られています。
細胞が傷ついまま細胞分裂すると間違った細胞が作られる可能性が高くなります。間違った塩基の組み合わせで修復されることが約50%あり、それがシミになります。

日本人の肌タイプは太陽紫外線を浴びた後の日焼け(サンバーン、サンタン)の特徴により3つのタイプに分類され、日焼けによる遺伝子の傷のつき方が異なります。色白で赤くなりやすく黒くなりにくい人は、色黒の人に比べ、同量の紫外線を浴びてもたくさんDNAに傷がつくことが分かっています。つまり、DNA修復時に間違いが起きやすいため、色白の人のほうが将来的にシミやがんになりやすいといえます。

日焼けは、紫外線のB波が遺伝子DNAに吸収されて傷をつけることで起こります。日焼けの仕組みや肌への影響を正しく理解し、夏の日焼け後のスキンケアを行って肌の老化を防止しましょう。

市橋 正光先生 プロフィール

1939年4月生まれ。1970年、神戸大学大学院医学研究科修了。 ロンドン大学皮膚科学研究所留学後、 神戸大学医学部皮膚科学講座で、教育、診療と研究に従事。
数々の賞を受賞し、現在、神戸大学名誉教授、同志社大学 スキンエイジング・アンド・フォトエイジングリサーチセンター教授、医学博士。
2003年サンクリニック・サンケア研究所開設を経て、2009年10月アムリクリニック勤務。