知っていますか?
「感染症の迅速検査」

監修:グローバルヘルスケアクリニック 院長 水野 泰孝 先生

感染症は、早めに医療機関を受診し、正しい診断を受けることが大切です。

感染症は病原微生物によって引き起こされる病気です。比較的身近な病気でありながら、ときに健康を大きくゆるがす病気でもあります。現在では、コロナウイルス感染症、インフルエンザなどいくつもの感染症で、早く・比較的簡単な検査によって診断をすることができるようになっています。このコンテンツでは、それらの感染症の中から、コロナウイルス、インフルエンザウイルス、ノロウイルス、RSウイルス、アデノウイルス、溶連菌による感染症についての情報をお届けします。

感染症とは?

病原体(病気を起こす小さな生物)が体に侵入して、症状が出る病気のことをいいます。病原体は大きさや構造によって細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などに分類されます。

検査方法

症状・身体所見などから感染症が疑われる場合、病原体を特定するために必要に応じて検査を行います。

感染症についてもっと知る

Message from 水野泰孝先生

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行によって、多くの人たちが感染症に対する関心を高めたことと思います。特にCOVID-19は未知の感染症であったが故に、発生当初はどのように拡がるのか、どの程度の症状が出るのか、どうしたら感染するのか・しないのか、どのような検査や治療があるのかなど多くの疑問をお持ちになったと思います。どんな感染症でも病原体・感染経路・感受性のある宿主の3つの要素がすべて揃ったときに感染は成立します。すわなち、このうち1つでも遮断することによって制御することが可能になるわけです。病原体をみつけるために行うのが臨床検査であり、数分で結果がわかる迅速検査が頻用されています。正確な診断を下すためには、潜伏期や特徴的な臨床症状からある程度の可能性を考え、適切なタイミングで検査を実施することが求められます。市販されている検査キットもありますが、正しい結果が得られないこともありますので、不明確な場合は医療機関に相談するようにしましょう。

2023年4月 QF2304004