A群溶血性レンサ球菌 病原体・臨床症状

病原体

丸い球が鎖でつながったような形をした菌、レンサ球菌のうち、血清型がA群に分類されるA群レンサ球菌により引き起こされます。A群溶血性レンサ球菌感染症は「溶連菌感染症」とも呼ばれます。

臨床症状

38度以上の急な発熱と、のどの痛みがあらわれます。皮膚に赤い発疹が出たり、舌がイチゴのように赤くなりポツポツした状態の「いちご舌」になることもあります。重症化すると咽頭炎、扁桃炎、皮疹以外にも膿痂疹(のうかしん)※1、蜂巣織炎(ほうそうしきえん)※2、中耳炎、肺炎、化膿性関節炎、骨髄炎、髄膜炎など多彩な疾患を引き起こします。A群溶血性レンサ球菌は、組織壊死を起こしショック症状を来たす「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の原因菌としても知られています。

※1 膿痂疹:膿疱(皮膚にできた水疱で中に膿がたまったもの)とかさぶたを主症状とする皮膚病の総称。

※2 蜂巣織炎:皮膚組織が炎症を起こし腫れ上がり、発赤、疼痛を伴う。化膿すると数か所から膿がでて、あたかも蜂の巣のようになる。