レストレスレッグス症候群

脚の不快な症状の原因は?

レストレスレッグス症候群は原因によって大きく2つに分けられます。

特発性
原因が明らかではないもの
二次性
鉄欠乏性貧血、透析(末期腎不全)、糖尿病、リウマチ、パーキンソン病などほかの病気や妊娠などが原因で起こるもの

レストレスレッグス症候群がなぜ起こるのかは解明されていませんが、主に以下の3つが考えられています。

1.神経細胞の異常

脳の中で神経どうしの連絡役となっている物質「ドパミン」がうまく働かなくなることによって、症状が現れるという説が有力です。

神経細胞のはたらき
出典:井上 雄一:脚がむずむずしたら読む本 メディカルトリビューン, 2011(より作成)

2.鉄分不足

鉄分は、体内でドパミンを作るのに使われています。鉄分が不足するとドパミンの量が減少し、情報伝達がうまくいかなくなると考えられています。

3.遺伝

レストレスレッグス症候群は、同じ家族や親族の中でかかりやすいとの研究結果があります。2000年以降に遺伝子の研究が急速に進み、この病気に関係する遺伝子がいくつか見つかっています。