日本の女性誌には今「大人カワイイ」の言葉があふれています。大人の雑誌でも「大人カワイイ」が絶対のキーワード。単に若く見せるだけではない、大人の正しい可愛さを追求したこのスタイルは、アラフォー世代にも広く提案されています。
しかし! 「大人カワイイ」を目指していて本当にいいのか? と、日本の大人を大いに戸惑わせているのが、他でもない新内閣の目玉となった蓮舫大臣の存在。日本の女って、こんなにカッコよかったの? と日本中を驚かせ、日本女性の意識を今まさに変えようとしているからなのです。
男性よりも鋭い口調と、胸のすくような斬り方で、バッサバッサと無駄を斬っていった事業仕分け。まさにその担当大臣となっていく、典型的な“出世”。こんなに鮮やかに実力でかけあがっていく女性は見たことがないし、これで2児の母というのも、きわめて刺激的。女性の潜在能力がどんなにすごいものなのかを、この人は教えてくれます。本当にあっぱれ。
そして今回、あちこちで取りざたされたのが、蓮舫大臣の“白い服”。まるで制服のように、ほぼ毎日白い服。新内閣の任命式の時も、黒いドレスに白いボレロ、もう徹底しています。一体白い服を何着もっているのかと思っていたら、本人いわく「10着くらい?」。
それが多いか少ないかは別にして、何と見事な、効率のいいオシャレなのでしょう。白を自分の制服にしてしまい、白のスーツと黒のボトム&インナーだけで無限のコーディネイトをする。正直言って、毎日同じ色を着るのってそれ自体“変わった人”に思われそうなところ、ちゃんと洗練されていれば、そういう見方を超えてしまうことを知りました。そして何より白と黒の絶対色の組み合わせは、まさに究極のコーディネイトで、誰にも文句を言わせぬインパクト。そもそも白だけで勝負するのは、クリーンでピュア、全身全霊のイメージで好感度も抜群。男のビジネススーツと四つに渡り合う媚びない服は、男社会でチャラチャラ見えないコツなのです。女性議員の服にありがちなピンクやオレンジの、“女色”の服を決して着ないのは、女を言い訳にしない覚悟の表れ……これがすべて計算の上のことでも、無意識の選択でも、どっちにしろ見事すぎる。頭が切れすぎるのが心配なくらいなこの女性の出現で、オフィスのオシャレの定義が変わるかもしれません。
何より毎朝、何を着ていこうかと鏡の前でコーディネイトに悩む時間がもったいない、その時間を仕事にまわしたいという発想、私たちも見習いたい。オシャレにムダな時間を使わないのに、でもあれだけカッコイイのは、白という、じつはもっとも強い派手な色を選んだから。しかもそれが派手になりすぎないように髪はショートカットというバランス計算……どこにも落ち度のないこの人は、紛れもなく“日本の女の知性美”の象徴なのです。
あの切れ味鋭いしゃべりはとうてい真似できなくても、無駄のない自己アピールのしかたは、新しいお手本にしたいもの。







