1. よくわからない
  2. なんとなく怖い
  3. 怒っているのかな
  4. 話しかけても大丈夫かな

皆さんは、「精神(こころ)」や「神経」の病気についてどんなイメージをおもちですか?
「よくわからない」「なんとなく怖い」という方が多いのではないでしょうか。
それは、もしかすると、病気そのものについての知識や患者さんと
コミュニケーションをとった経験が不足しているからかもしれません。

  1. 病気そのものの知識の不足
  2. 患者さんとのコミュニケーション不足

大塚製薬では「精神(こころ)」や「神経」の病気を治療するお薬をお届けする一方で、
これらの病気について少しでも多くの方に関心をもってもらい、
身近に感じていただきたいと考え、
病気のことを知るための「ツナゲルペン&ツナゲルノート」というツールを使った活動と、
患者さんの気持ちを知るための
「向き合うと変わりはじめる写真展」というイベントを行っています。

「病気のこと」を知ろう

「そううつ病」「統合失調症」などの精神(こころ)の病気や
「てんかん」「パーキンソン病」などの神経の病気は、その症状に違いはありますが、
共通して脳の神経の情報伝達が不調になっているといわれています。
しかし、そのことはあまり知られておらず、ある調査で、
「そううつ病」「統合失調症」「てんかん」「パーキンソン病」の4つの疾患の共通点について
質問したところ、「脳」や「神経」と回答された方はわずか6%でした。

そううつ病、統合失調症、てんかん、パーキンソン病の共通点が
脳・神経であると回答した方の割合

実施期間 :2015年2月実施
調査対象 :インターネット調査による20歳以上の男女310名
調査機関 :マクロミル

そこで私たちは、病気のことを知ってもらう活動の第一歩として
「精神(こころ)」や「神経」の病気は数億の神経からなる脳の病気であり、
胃や肝臓の不調と同じように「脳」というひとつの臓器の不調であることを
わかりやすく伝えるために、脳の神経回路を電気回路にたとえた
「ツナゲルペン&ツナゲルノート」を開発しました。

<病気のことを知る活動>

「ツナゲルペンとツナゲルノート」

「ツナゲルペン&ツナゲルノート」は電気を通すインクを使ったペンとノートのセットです。
脳の情報伝達の不調をつながっていない電気回路で表現しており、
ペンでその回路をつなぎノートに埋め込まれたLEDをひとつずつ点灯させていくことで、
伝達不調を具体的にイメージでき、病気を理解するきっかけとなります。

このペンとノートの活動は、2015年から始まり、大学の授業や企業の研修などで活用されています。
また、シルバーリボンジャパンを通じ、このツール制作の一部を精神(こころ)の病気をもつ方が
働く事業所に委託しています。

ペンとノートのセット

大学授業での体験の様子

大学授業での体験の様子

大学授業での体験の様子

コネクトフォントについて

ツナゲルペンとツナゲルノートの活動に興味を持っていただいた方に、
この文字をお使いいただけるよう、
無料のフォントデータをダウンロードいただけます。

ツナゲルペンとツナゲルノートでお伝えしたかった「ツナゲル」というコンセプトを、
文字で表現したのがこのコネクトフォントです。

大文字アルファベット26文字と、記号と数字11種類があり、
それぞれの文字はすべて「回路」の形状になっています。
国際広告賞ONE SHOWでも評価されました。

ツナゲルペンとツナゲルノートの活動に興味を持っていただいた方に、
この文字をお使いいただけるよう、
無料のフォントデータとしてダウンロードできるようにしました。

電気回路をモチーフにした「コネクトフォント」を使って、
いっしょに病気への理解の輪をつなげて、ひろげていきましょう!

以下の事項をご承諾いただいた方のみ、コネクトフォントを利用いただくことができます。
(コネクトフォントをダウンロードした時点で、承諾したものとみなします。)

1.コネクトフォントは、無断で、修正、レンタル、販売、譲渡等を行うことは一切認めておりません。ただし、コネクトフォントの自己使用はこの限りではありません。
2.コネクトフォントを使用したことによる損害等に対し大塚製薬株式会社では一切の責任を負いません。また、大塚製薬株式会社はコネクトフォントの動作等を保証するものではありません。
3.コネクトフォントについては、サポートしておりません。
4.コネクトフォントは、アルファベット(大文字)のみに対応しております。
5.上記の事項は予告なく変更する場合があります。

「コネクトフォント」をSNSでシェアして、
理解の輪をひろげていきましょう!

アワード受賞

この活動は様々な賞も受賞しています。

  1. ライオンズヘルス

    世界3大広告賞のひとつカンヌライオンズの中の
    ヘルスケア専門アワード。2016年にブロンズを受賞。

  2. ワンショー

    世界3大広告賞のひとつ、ワンショー。
    コネクトフォントが、2017年にメリット賞を受賞。

  3. スパイクスアジア

    アジアのカンヌライオンズと呼ばれる賞。
    2016年にシルバーを受賞。

  4. クリオヘルス

    世界三大広告賞のひとつクリオ賞の中のヘルスケア
    専門アワード。2015年にブロンズを受賞。

「患者さんの気持ち」を知ろう

精神(こころ)の病気にかかったご本人から、周囲の人々に理解してもらえることが
病気の回復の手助けになる、というお話を聞きました。
病気の症状で苦しんでいるのに、「怠けている」「性格が変わってしまった」などと
誤解されてしまうのはとても辛いことです。
一人でも多くの方に患者さんの気持ちを知っていただき、
一緒に病気の回復を後押ししていただきたいと思い、この活動を始めました。

<患者さんの気持ちを知る活動>

向き合うと、
変わりはじめる
写真展

「向き合うと変わりはじめる写真展」は
精神(こころ)の病気にかかったご本人と向き合い話を聴くことを疑似体験できるイベントで、
患者さんの気持ちを知ることが、回復の手助けになることを知っていただき、
向き合うことの大切さを伝える活動です。

会場にはそううつ病や統合失調症などの病気にかかった方の等身大パネルが設置されています。あなたがパネルの前に座って写真と向き合うと、まるで本人が語りかけてくるように心の声がモニターに浮かびあがります。ストーリーの中では、病気に苦しんでいた頃の話とともに、どのような周囲の理解や対応が回復を支えてくれたのかについても語られます。また、ストーリーが進むにつれて本人の暗かった表情が明るくなっていき、回復の様子がうかがえます。

ストーリーの終わりに語られる言葉は次のようなものです。

「発病から約3年、家族が病気を受け入れ、理解しようとしてくれた時、私の中の負担が軽くなり、前向きな気持ちが芽生えました。」

「優しい友人が、新しいことに挑戦する楽しさを私に教え続けてくれ、 徐々に私は変わっていきました。」

「苛立ちをぶつけられても、友人たちはそっとしてくれました。これまでとは変わらない様子で接してくれました。」

この活動は2015年から始まり、場所や規模を変えながら開催しています。

アワード受賞

この活動は様々な賞も受賞しています。

  1. スパイクスアジア

    アジアのカンヌライオンズと呼ばれる賞。2017年に入選。

  2. グッドデザイン賞

    日本で唯一、総合的にデザインを評価・推奨する賞。
    2017年に受賞。