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楽しく食べて、元気な血管(後編)

ドクターの健康アドバイス からだの学校

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楽しく食べて、元気な血管(後編)

【楽しく食べる理由】

川島:
いったん糖尿病となると、小山さんのようにケンカでもするつもりで一所懸命やらないとなかなかよくなりません。未病のうちに気をつければ、すぐよくなるのですが。


司会:どんなことに気をつけたらいいですか。

川島:
まず体重を毎日同じ条件で測ってください。朝起きてトイレを済ませた後がいいと思います。そして、太っているなと思う人は、よく噛んで腹八分目にしておく。それから、ひとりでボソボソいやなことを思い出しながら食べると体謝が上がりません。でも、ゆっくり楽しみながら食べると、体温もちゃんと上がるのです。よくおかあさんがご飯のとき、こどもに学校のことやテストのことをきいたりしますが、ああいうのはぜったいいけませんね(笑)

【検査数値で自分を知る】

司会:肥満というのは、生活習慣の結果で、他の病気を併発してドンドン危険な道に行ってしまう。体重も検査の数値にしても、その数字が自分なのだから、自分を理解し、ドクターや専門家と相談して、自分で自分を好きになれるように変えていく。それが人間の知恵でしょうね。具体的には何を食べればいいのでしょう。

都島:
糖尿病や糖尿病予備軍と診断された人は必ず栄養指導も受けているのですが、実際は守れていません。それはつまり、自分でやる気にならないとダメだってことです。以前、伊勢の慶応病院にいたとき、患者さんに30数回の講義をしました。「高血糖とは」とか、病気の話だけを。そしたら、ヘモグロビンA1cの数値がぐんぐん落ちましたからね。小山先生がよくなったのも、ご自分でやる気を出されたからだと思います。

川島:
退院直後は食事に気をつけておられる患者さんでも、だんだん元に戻ってしまうことがあります。できるだけ検査値をチェックして、「悪くしない」ことが非常にたいせつだと思います。

国際医療福祉大学附属
熱海病院教授
都島 基夫先生
聖マリアンナ医科大学病院
栄養部部長
川島 由起子先生
日本料理人 料亭「青柳」主人
小山 裕久さん

【からだの信号をキャッチする】

小山:
私は食事制限をするようになって、腹八分目のときに、“虫の知らせ”というか、「おいおいそのへんで止めたほうがいいよ」という声が聞こえるようになりましたね。お酒を飲んでいると、その声が聞こえない。「これ以上食べるとまずいぞ」という声が聞こえるようになって、そこでチャッと食事を止めるようにしたら、だいぶちがいましたね。

川島:
マンガでよく見る、天使と悪魔が交互に「食べろ食べろ」「やめろやめろ」と言っている状況ですね。満腹になるというのは、お腹ではなくて血糖値が脳にお知らせを出すわけです。ところが、ゆっくり食べないと信号が出る前に食べ過ぎてしまう。だから、楽しくゆっくりお話ししながら食べるのがいいのです。そして、満腹の信号をうまくキャッチすると食べ過ぎずにすみますね。それと、食べる量と使う量が同じなら体重は増えないので、運動することも大切ですね。


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