栄養

Timing of postexercise protein intake is important for muscle hypertrophy with resistance training in elderly humans

Esmarck B, Andersen JL, Olsen S, Richter EA, Mizuno M, Kjaer M
J Physiol 2001; 535: 301-311

目的

高齢者におけるレジスタンス運動後のタンパク質+糖質サプリメント摂取タイミングが、骨格筋量に及ぼす影響を検討すること。

方法

男性健常高齢者 (平均年齢74歳)13名を対象に、タンパク質+糖質サプリメント (タンパク質10g、糖質7g、脂質3g) を運動直後に摂取する群 (運動直後群) および運動2時間後に摂取する群 (2運動時間後群) による群間比較試験を実施した。被験者は、トレーニングマシーンを用いた週3回のレジスタンス運動を12週間行った。運動直後群は毎回の運動直後にタンパク質+糖質サプリメント1 本を、2時間後群は毎回の運動終了2時間後にタンパク質+糖質サプリメントを1本摂取させた。トレーニング期間の前後で大腿部の筋肉量としてMRI 画像における大腿四頭筋の筋横断面積を測定した。

結果

運動直後群ではトレーニングによる大腿四頭筋の筋肉量の増加がみられたのに対し、運動2時間後群ではみられなかった。

考察

以上の結果から、実際に運動直後のタンパク質摂取が骨格筋量を増加させることが実証された。高齢者において、レジスタンス運動後のタンパク質+糖質サプリメントの摂取タイミングは骨格筋量の変化に対して影響を及ぼし、運動直後が骨格筋量の増加に有効な摂取タイミングであることが示唆された。

タンパク質+糖質サプリメントの摂取タイミングが骨格筋量に及ぼす影響
出典:J Physiol 2001; 535: 301-311を改変

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