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Why? 常識を疑え

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海外で活躍しているのは海外生活経験者 大塚股份有限公司總経理 安達裕紀

「入社6年目で海外拠点社長」の理由?
私にもわかりません

2012年の冬、台湾で飲料食品事業を展開する金車大塚股份有限公司の総経理、つまり社長に就任する辞令を安達は受け取った。大学の学部卒で2007年に入社した安達には何1つ「特別な要素」はない。海外勤務を希望してはいたが、外国生活の経験もなければ、英語や中国語などの語学力に長けていたわけでもない。NC営業でそれなりの実績を上げてはきたが、「この会社にはもっとすごい『怪物』のような人がいる。なぜ自分がこんなに大きなチャンスをもらえたか、理由はわかりません」と言って笑う。
「ただ、変な言い方かもしれませんが、私にとっては札幌ですごした4年半が、海外生活のようなものでした。札幌で得た教訓の多くが、今ここ台湾で活きているのは事実です」

入社すると間もなく札幌支店の営業課に配属となった。新人だった安達にすれば、そもそも社会人として振る舞うこと自体に慣れていない。国内であっても当然「その土地固有の商習慣や価値観」が存在し、取引先やライバルとの関係も違う。「初めての環境でのチャレンジ」は、札幌の時から始まっていたのだ。

人を信じ、頼り、受け止めて、吸収する。その繰り返し

自分は「怪物」ではない。記録的な業績を勝ち取った先輩たちには遠く及ばないと強調する安達にも、自分なりに誇れることはあるという。
「自分の長所を強いて挙げるならば、強い運を持っていることですね。私は短期間で素晴らしいかたがたに出会い、愛情をもって辛抱強く鍛え上げてもらいました。入社後2〜3年は生意気でしかなかった私が今あるのは、そういうかたがたに出会えたおかげ。これほどの強運はありません」
札幌では当初からまずまずの実績を手に入れた。それもあって「生意気」になっていた。周囲からのアドバイスや叱責も聞き流していることが多かった。
それが間違いだと気づかされたのは担当する仕事のレベルが上がった時。大手企業の本部担当となり、会社の仲間が汗をかいて手に入れる情報や助言の価値がどれほど大きいのか思い知った。

「反省しただけで成果が上がるほど営業は甘くはありません。正直、この当時はずっとしんどかった。それでも上司や先輩、関係各社の皆さんが支えてくれました。時には厳しい言葉ももらいましたが、それを嬉しいと思えるようになりました」
初めての環境に行ったら、そこにいる人々を信じ、頼りにして、耳を傾ける。それこそが成長につながる唯一の道だ……。安達の心に強い信念が生まれた。

札幌発、東京経由、台北行き。
それが私の「グローバル」

札幌の後、東京で副社長のアシスタント役という職務に就いた。安達はまだ入社6年目。若手の抜擢が珍しくない大塚製薬でも異例の人事だった。当人はこれについても「運」を強調する。飛び抜けた成績によって手に入れたわけではない、と繰り返す。そして「強運がどうして転がり込んだか、理由はわからなくてもいい。こんなチャンスを与えてくれた会社にとにかく応えなければ」の一心で、絶好の成長機会に食らいついていった。

経営トップと行動をともすることで、現場では見えてこないものが見えるようになった。なかなか出会えないような人に会い、価値ある言葉を耳にすることができるようになった。「副社長はものすごく厳しかったですし、自分の無知無力ぶりを改めて思い知りましたが、毎日が凄く充実していましたね」と笑う安達には、特に強く心に刺さっている副社長の言葉がある。今もその言葉が胸の中で響いているという。
「新しい場所に入っていき、そこで自分たちの流儀ばかりを振り回すようなやり方はしない。その土地、その土地で素晴らしいパートナーを見つけ、彼らの力を借りながら、ともに新しいビジネスを創っていく。それが大塚製薬のグローバルだ」
札幌で学んだことの延長線が世界に向かって広がっている! そう理解できた途端、心の底から世界で暴れてみたい、もっと大きくなりたい、と本気で望むようになった。

「違い」を乗り越える醍醐味。
それが私と組織を大きくするんです

ポカリスエットや、成長過程であるSOYJOYなどの製品のブランド力を更に上げること。台湾で「外資企業」として存在意義のある会社に発展させること。それが総経理、つまり社長となった安達に課せられた使命だ。合弁パートナーである「金車」は台湾の飲料市場において圧倒的パワーを備えた企業。ここといかに良好なパートナーシップを発揮していけるかが問われる。しかし、安達の表情には力みがまったくない。

「だって毎日が充実していますから。台湾はもともと日本に好意的ですし、金車のかたがたをはじめ、消費者もまた大塚に対して『健康に貢献する』という独自のエビデンスを感じ取ってくれています。これは今まで台湾市場に関わってきた先輩たち、価値あるブランドを創りだしてくれた諸先輩のおかげだと感謝しています」

これから先、つらい日々が続くかもしれない、と言いながら笑う安達。しかし、食べ物も美味しい台湾ゆえ、着任から1ヶ月もしないうちに太ってしまい、ズボンがはち切れてしまったエピソードまで語り、快活に笑う。「そんな笑い話は記事にしませんよ」と伝えると「いえ、書いてください。安達はどんどん大きくなっている、と(笑)」。

言葉の違いはある。宴席での乾杯など、独特の習慣や交流文化も多数ある。だが、「違い」を超えて絆を形成する経験は札幌でもしてきた。東京で出会った人たちからも学んだ。なにより、今の自分には日本語も話せる吳虹瑩氏や狄忠岳氏をはじめ心強い相棒がいる。医薬事業を推進している台湾大塚製薬股份有限公司へ行けば、そうそうたる「怪物」たちがアドバイスをしてくれる。
「大きくなりますよ、私も金車大塚も。どんどん殻を打ち破るんです。破けたズボンを持ってくればよかったなあ、意気込みの象徴として(笑)」