
ここでは、“ソイジョイ”という音の響きがもたらすイメージについてご紹介します。お話をうかがったのは、世界初の語感分析法を開発した感性分析の第一人者、黒川伊保子先生。男女の脳の違いから起こるすれ違いを描く人気エッセイストでもいらっしゃいます。今回は、ネーミングと音感の関係について、とても興味深いお話がとびだしました。

言葉の響きがもたらすイメージを音相といいますが、“ソイジョイ”はやさしい印象と深い印象で成りたっていて、よい音の響きが含まれています。というのは、“ソイ”の音はやさしく爽やかな感じをもたらし、その後に続く“ジョイ”の音はやわらかな深みを感じさせて印象に残りやすい音になっているので、爽やかに心に残るネーミングなのです。
それだけではなく、さらに秘密が隠されています。“SOYJOY”に含まれるJの音は、舌がふっくらと膨らんで振動して濡れる音で、女性にはとくにセクシーに感じられる音なのです。“ソイ”は肌をそっと撫でる
感じを与え、“ジョイ”は深く届く振動。女性脳には、かなり直接的な官能を届けています。
また、“ソイ”“ジョイ”という韻をふむリズム感は、遊び心を刺激して楽しい感覚にさせてくれます。楽しさを表現するネーミングとしては最適です。中国でも、“ソイジョイ”は中国語の発音単位(ピンイン)にも置き換えやすくてよいと判断できます。
耳に入る方ではなく発音の面からみてみると、“ソイジョイ”という発音はとてもリラックスできる音感で成っていて、体に力を入れずに発音できます。それは人々に気軽に口にしてもらう言葉としてはすごく重要なことなのです。
たとえば、お笑い芸人を例にあげて考えてみましょう。実は芸人の名前は朝起きてすぐに言葉にできるぐらいリラックスして発音できる名前の方が売れやすいのです。芸名の分析をする場合にも、「発音エネルギー」と呼ばれる、発音するのにどれだけ楽かを計算したもので評価しています。というのも、とくに若手の芸人は深夜番組に出ることが多く、夜遅くまで番組を見ていた視聴者が、翌朝に話題に出しやすいかどうか。眠くてだるくても言葉として出せる名前かどうかが、重要なことだからです。
“SOYJOY”はリラックスして発音できるので、商品を朝から手に取りやすい。たとえ発音しなくても、発音エネルギーの高いネーミングの商品は、朝はうんざりしてしまうという脳の癖があるのです。
やわらかくて楽しい言葉の響きのSOYJOYは、リラックスアイテムとしても最適。お仕事の合間のブレイクタイムにもぴったりです。
AI(人工知能)分析の手法を用いて、世界初の語感分析法を開発した感性分析の第一人者。
『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』(新潮新書)、『恋愛脳』(新潮文庫)など著書多数。株式会社感性リサーチ 代表取締役社長。