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大豆を学ぶ 電力・ガス・豆腐製造機が広めた大豆(中国)

大豆と中国のむかし

大豆の原産地は中国と言われています。新石器時代の化石や甲骨文に、大豆に関する記述が見つかったことから、中国で栽培されて5000年以上もの歴史があることが分かっています。古い書物や詩に、豆腐の味や色・香りをうたったものも多く残されており、古くから人々に愛されてきたようです。さらに、2人の兵士が砂漠で道に迷った時「大豆を食べて生きのびた」という話もあり、栄養価が高く安価な食品として、昔から一般庶民の主要な穀物として親しまれています。 また、大豆からつくられる豆腐は、外用薬として吹き出物の破れたところにのせておくと治りが早い、内服薬として料理して食せば寒気を取り除くとして、数世紀前から重宝されています。

大豆と中国のいま

大豆は、おもに豆腐や豆乳、湯葉などに加工して食べられています。大豆を加工した食品をつくるようになって2000年以上もの歴史がありながら、種類がそれほど豊富でないのはなぜでしょうか。実は、1949年の中華人民共和国設立以前まで、かたい豆を臼で挽き、煮て、しぼるという作業はすべて、手作業で行われていました。ひき臼で大豆を粉にする仕事は、竿で船を操ること、鉄を打つことと並んで「世の三大苦」と言われるほど辛い作業。そのため、大豆を加工して食するという習慣が定着しにくかったようです。

後に、電力やガスによって労働が軽減したことと、1958年に上海で初めて豆腐製造機ができたことで、大豆は栄養豊富で手軽な食品として各地に広まっていきました。最近では健康や美容に良いと、大豆食品を意識的に摂る人が増えています。

中国での大豆の食べ方

中国では、新年の食卓に魚が欠かせません。お金が余るという意味の「餘」と、「魚」の発音が同じであることから「今年もお金がたくさん余りますように」と いう意味のこもった、縁起の良いものとされているからです。そのため、刻んだ大豆を香辛料と一緒に蒸し、黄金色になるまで炒めたものを、蒸した白身魚の上に、まるで金粉で包んだかのように盛った料理はとくに「おめでたい」とされています。淡白で柔らかな魚と、サクサクとした大豆の香ばしさのハーモニーは、 老若男女に好まれています。

また、日本でも知られる調味料「豆鼓(トウチー)」は、蒸した大豆を塩漬けにして発酵・乾燥させたもの。広東料理によく使われています。骨付き豚の上に数粒のせて蒸した料理は、広東人に広く愛されている、飲茶のメニューです。

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