風邪予防のおすすめ対策!日頃の免疫力向上が大事

風邪とその原因は?

風邪は季節の変わり目である春と秋に流行しやすいと思う方も多いかもしれませんが、梅雨の時期から夏にかけても、いわゆる“夏風邪”を引いてしまうことがあるので一年中注意が必要です。 そもそも風邪とはどのような病気なのでしょう。 日常的に「風邪」「風邪症候群」「感冒」といわれるものは、「急性気道感染症(急性上気道炎、急性気管支炎を含む)」です。 急性上気道炎は主に、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛みといった症状があり、急性気管支炎は、咳や痰を強く訴えることが多く、どちらもウイルスが原因です。

出典:「抗微生物薬適正使用の手引き 第二版」(厚生労働省健康局結核感染課)

インフルエンザとは違う?

風邪によく似た病気にインフルエンザがありますが、風邪に比べて、突然現れる高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強いのが特徴です。 併せて、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られ、インフルエンザウイルスが原因です。 出典:「インフルエンザの基礎知識」(厚生労働省)

風邪予防の7つのポイント

インフルエンザも風邪もウイルスが原因ですので、かからないようにするには次のことに気をつけてください。

① 外出時にはマスクをする
風邪は、かかった人が咳やくしゃみをして飛び散ったウイルスを、のどや鼻から吸い込むことで感染します。 マスクでウイルスがカラダの中に入ってくるのをブロックしましょう。
② 人混みや繁華街への外出を控える
風邪やインフルエンザが流行してきたら、高齢者や慢性疾患を抱えている人、疲れ気味の人、睡眠不足の人は、人込みや繁華街への外出は控えた方がよいでしょう。 免疫力が落ちていて、ウイルスに感染しやすくなっているかもしれません。
③ 室内では適度な湿度を保つ
空気が乾燥すると、のどや鼻の粘膜の防御機能が低くなります。 室内では適度な湿度(50~60%)を保つとよいでしょう。 ただし夏風邪の原因となるウイルスは高温・多湿を好み、湿度50%以上になると活発に働きます。 このウイルスは梅雨の時期から夏にかけて活動性が増し、流行するため、この季節は逆に高温・多湿に注意が必要です。
④ うがい、手洗いの励行。
帰宅時のうがい、手洗いも一般的な感染症の予防のためにお勧めします。 ウイルスや細菌がついた手で、鼻や口を触ると感染する可能性があります。 まずはウイルスや細菌を洗い流すことが予防の第1歩です。
正しい手の洗い方

流水でよく手を濡らした後、石鹸をつけて、下記の順番にこすり洗い、流します。

  • 【1】手のひら
  • 【2】手の甲
  • 【3】指先・爪の間
  • 【4】指の間
親指はねじるようにして洗い、手首も忘れずに洗いましょう。 その後、石鹸を流水でよく洗い流し、清潔なタオルやペーパータオルでよく拭き取ります。
⑤ 十分な休養、バランスの良い食事
ストレスや睡眠不足によって免疫力は低下しやすいので、生活リズムを整え睡眠を確保すると共に、精神的にもリラックスできる時間をとりましょう。 また免疫物質の元となるタンパク質をはじめ、カラダの調子を整えるビタミンやミネラルなど過不足なく摂取し、体力や抵抗力を高めることも大切です。
⑥ カラダを冷やさない
「冷えは万病のもと」とも言われるようにカラダを冷やしすぎると免疫力が低下し、様々な病気や不調を引き起こすと考えられています。 入浴はシャワーだけで済まさず、ゆっくり温まるように心掛けたりエアコンの効いたオフィスなどではひざ掛けを常備して、お腹や足元を冷やさないように注意しましょう。
⑦ 免疫力を高める食品の活用
免疫力を高めるためには腸内環境を整える発酵食品や食物繊維を積極的に摂りましょう。 また体内の免疫物質に直接働く乳酸菌を活用するのもひとつの方法です。

【出典】
「免疫力を高める食事とは」(公益財団法人長寿化学振興財団、健康長寿ネット) 「インフルエンザの基礎知識」(厚生労働省) 「治りにくい「夏風邪」にご注意を!」(山梨県厚生連健康管理センター健康応援サイト)

なぜ風邪予防に乳酸菌が注目されているのか?

最近、腸内フローラや腸活といった言葉を耳にするようになりました。 それとともに乳酸菌も話題になっています。 風邪やインフルエンザなどのウイルスからカラダを守る免疫細胞の多くは腸にいて、その割合は免疫全体の約70%にもなります。 そこで腸内の免疫細胞に働きかけて、感染症からカラダを守る乳酸菌が注目されているのです。 出典:「免疫力を高める食事とは」(公益財団法人長寿化学振興財団、健康長寿ネット)

風邪予防に効果が期待される乳酸菌
Lactiplantibacillus pentosus ONRICb0240 (乳酸菌ONRICb0240)

b240

乳酸菌ONRICb0240

免疫には、ウイルスや細菌がカラダに入ってくるのを防ぐ「粘膜免疫」と、入ってしまったウイルスや細菌を攻撃してやっつける「全身免疫」があります。 粘膜免疫の主体は「 IgA 」という物質で、この IgA を高める効果が特に高いのが「乳酸菌ONRICb0240」です。 乳酸菌ONRICb0240は、タイ北部で伝統的に食されてきた「ミヤン」という発酵茶から発見されました。 ミヤンを食する習慣がある人たちからは「10年以上風邪をひいていない」「虫歯にならない」「カラダが元気になった」「眠気を防ぎ、リフレッシュ効果がある」などの声が聞かれ、健康維持に積極的に活用されている様子をうかがうことができます。

乳酸菌ONRICb0240
臨床試験で効果を実証

実際に乳酸菌ONRICb0240に風邪を予防する効果があるかを、健康な65才以上の高齢男女300名を対象に、20週間に渡って調べた試験があります。 実施においては、感染症の専門医師5名が効果判定に関わり、鼻水や倦怠感など12に及ぶ項目で評価し、1例ごとに専門家が風邪に該当するかを判断しました。 その結果、乳酸菌ONRICb0240を含まないグループで風邪を引いた人が47%だったのに対して、1日に乳酸菌ONRICb0240を20億個飲んだグループでは35%、200億個のグループでは29%と、用量が増えるにしたがって、風邪にかかる割合が少なくなることがわかりました。

この試験は、乳酸菌ONRICb0240を含んだタブレットと、同じ形状で乳酸菌ONRICb0240を含まないタブレットを使って精神的な影響がでないように配慮したことで、乳酸菌ONRICb0240そのものの有効性が科学的に証明されました。

風邪罹患割合の低減効果

300人の65歳以上の高齢者を20億個、200億個の乳酸菌ONRICb0240、乳酸菌なしのタブレットを含む3群に分けて20週間の継続摂取をした後、 風邪をひく人数を調べた結果、乳酸菌ONRICb0240の用量依存的に風邪羅患割合が抑えられました。
出典: Shinkai S, et al. Br J Nutr. 2013;109:1856-65.

風邪に効く薬は無いって本当!?

実は風邪に効く薬はありません。一般的に風邪薬といわれるものも、「熱を下げる」「咳を止める」「鼻水をとめる」といった症状を抑えるだけで、風邪の原因であるウイルスをやっつけるものではありません。 「でも、風邪のときには抗生物質をもらうはず」と思う方もいるかもしれません。 しかし残念ながら、医師が風邪の時に処方する抗生物質も「細菌」を殺す薬で、ウイルスに対しては全く効果がなく、細菌感染による合併症などのリスクを考えて、“念のため”に処方しているものなのです。 出典:「抗微生物薬適正使用の手引き 第二版」(厚生労働省健康局結核感染課)

風邪は予防が大切!

風邪に効く薬がないのであれば、自分自身の免疫力を上げ、ウイルスの侵入に備えることを考えましょう。 そのために、まずは生活習慣を整えてください。食事、休養そして運動が健康の基本です。 加えて、粘膜免疫の活性を高めてウイルスが体の中に入ってくるのを防ぐため乳酸菌の摂取などもセルフケアとしておすすめです。 乳酸菌ONRICb0240による唾液中の免疫物質 IgA の増加は、摂取し始めてから4週目以降で確認されていますので、特別な予定がある方は少なくとも4週間前から乳酸菌ONRICb0240を摂り始めるのもいいでしょう。

出典: Kotani Y. et al., Immun Ageing.2010;11:199-203.
監修:中田光紀先生(医学博士 国際医療福祉大学 赤坂心理・医療福祉マネジメント学部・学部長 心理学科長 教授)
監修:中田光紀先生(医学博士 国際医療福祉大学 赤坂心理・医療福祉マネジメント学部・学部長 心理学科長 教授)