乳酸菌B240と免疫力


乳酸菌B240の効果-新型インフルエンザや食中毒予防にも期待-


動物試験で確認された乳酸菌B240の効果

動物試験レべルでは、さらに多くの種類の病原体で、乳酸菌B240の感染防御効果が確認されています。四つの研究を紹介します。

食中毒を抑える

まず、牛、豚、鶏などの食肉や卵などが原因で発症するサルモネラ食中毒。例年夏に流行し、嘔吐や腹痛、発熱、下痢などを伴います。マウスに乳酸菌B240を与え、食中毒性のサルモネラ(S. Typhimurium)を接種したところ、有意に感染から守られ、各臓器へのサルモネラの移行も少ない傾向が見られました(グラフ6)。

インフルエンザを抑制

2009年に世界的に流行した新型インフルエンザ。原因ウイルスである「A(H1N1)pdm」の感染防御効果も確認。肺で抗ウイルス遺伝子や免疫物質IL-5が有意に上昇することが分かりました(注1)。感染力が強く、爆発的流行が不安視される新型インフルエンザにも効果が期待できるというのは、心強い結果です。また、例年12月から3月ごろにかけて流行する季節性インフルエンザウイルスに対しても、同様に感染防御効果が期待できます。マウスの気管支の肺胞で、免疫物質のIgAが有意に上昇することも確認されています。

注1:Scientific Reports. 2013;3:1563

肺炎も抑制

一方、日本人がかかる肺炎の中で、最も原因となりやすい「肺炎連鎖球菌(肺炎球菌)」でも研究が行われています。肺炎は、がん、心疾患に次いで死亡原因の3位の病気(注2)で、日本人の3〜5%の高齢者の鼻や喉の奥には肺炎球菌が常在し、免疫が低下した際には肺炎に感染しやすいこと、また、免疫機能が未発達な乳幼児もリスクが高いことが分かっています。
研究では、肺炎球菌感染の3週間前から乳酸菌B240を与えることによって生存期間が延長し、肺における肺炎球菌数も有意に抑えられました(注3)。これらの結果から、日常的に乳酸菌B240をとっておけば、風邪以外の感染症に対しても予防効果が期待できるかもしれません。

注2:厚生労働省 平成27年人口動態統計の年間推計
注3:Let Appl Microbiol. 2011;53:35–43.