免疫とは


開発秘話


乳酸菌B240は、粘膜免疫機能を高める貴重な乳酸菌です

14年(注1)にわたって乳酸菌B240の研究開発を行ってきた大塚製薬株式会社大津栄養製品研究所の斎藤高雄氏は、乳酸菌B240開発への思いを語ります。

私たちの乳酸菌B240とのつきあいは、14年に及びます。そもそも、私が所属する大津栄養製品研究所は、「腸管免疫」をテーマに研究を進めるという目的で設立されました。

腸という幅広いテーマの中で、何に的を絞って研究を行うか、1年ほどかけて議論した結果、「粘膜免疫の主役を担うIgAの分泌を高めることによって生体のバリア機能を高める」というテーマで製品開発を目指すことになりました。

当時、研究所の乳酸菌ライブラリには150株の乳酸菌があり、まずはマウスの免疫細胞(パイエル板細胞)を用いてIgAの分泌を高める乳酸菌をスクリーニングしました。

注1:2017年現在

そして1年後、「最もIgAを誘導する力が強い」と判明したのが、植物由来の乳酸菌B240だったのです。これは東京農業大学の岡田早苗名誉教授らがタイ北部の発酵茶「ミヤン」から単離した(注2)乳酸菌です。乳酸菌B240は、パイエル板細胞からのIgA産生が有意に上昇することも確認できました(グラフ17)。

注2 : J Gen Appl Microbiol. 1986;32:57-65

IgAに特化して研究を行う

その後も一貫してIgAにこだわり、研究を行ってきました。

IgAは、加齢やストレス、強いレベルの運動によって分泌が低下します。一方で、IgA分泌が上昇することによって具体的にどう健康に寄与するのかという点では、ヒト臨床試験において、風邪の罹患割合を減らすことを確認しています

これらのヒト臨床試験は、厳密な試験デザインによってプラセボ効果を排除し、その上で結果が出たもので、乳酸菌の中でも貴重な例だと考えています。
また、サルモネラ、肺炎球菌などの細菌やウイルスなどを原因とする感染症からの保護効果も動物実験で検証しており、中でも「食品では難しいのではないか」と思われた新型インフルエンザに感染においても抑制効果が確認され、大きな手応えを感じています

食品由来の安心感、常温保存が可能

乳酸菌B240は発酵茶から分離された乳酸菌で、漬物やキムチ、味噌、醤油などの植物発酵食品から分離される乳酸菌と同じ仲間に属します。長く食されてきた菌であり、さらに安全性試験を実施して安心して口にできることを確認しています。
この乳酸菌は大塚製薬だけが研究・商業利用できる乳酸菌であり、加熱処理しても有効性を発揮します。常温保存も可能なので、さまざまな製品形態での商品開発が可能です。

粘膜免疫機能を高めることによって、感染防御をはじめ、アレルギー症状の改善などにも寄与する可能性があると期待しています。