ルーツ

ミヤンという発酵茶から見つかった
乳酸菌B240


B240のルーツ


「ミヤンを探しにタイ北部に行ってきました!」

乳酸菌B240は、タイ北部で古くから食べられている発酵茶「ミヤン(miang)」から見つかった乳酸菌。ミヤンが現地の人々にどのように食べられ、健康に役立てられているのか。ミヤンのルーツを訪ねてきました。

タイ北部の伝統的発酵食品として知られるミヤン。“飲むお茶”に対して、発酵した茶葉そのものを口に入れる“食茶” “噛み茶”として、長く親しまれてきました。この地域では、食後や来客時に、岩塩やココナッツ、ショウガなどをミヤンで巻いて食べたり、お寺の行事や日々の供え物、冠婚葬祭にも利用してきたそうです。

日本茶や紅茶と同じツバキ科植物であるミヤンの木。光沢のある葉を収穫すると、ひとまとめに束ね、蒸し器で蒸します。蒸し上がったら再び成形して、壺に入れて3カ月から1年ほどじっくりと発酵させます。ほどよい酸味のあるミヤンの出来上がりです。

 タイ北部には茶を飲む習慣がなく、食事中は水を飲み、食後にミヤンを噛むそう。このような発酵茶・食茶文化は、喫茶文化よりはるか以前に中国の雲南省で生まれ、タイ、ラオス、ミャンマーへと伝播。日本の四国地方で生産されている碁石茶や阿波晩茶なども、茶葉を発酵させる漬け樽の形態が似ており、この発酵茶の流れをくむようです。ミヤンから分離された乳酸菌B240が粘膜組織の免疫を高める一方で、碁石茶では、インフルエンザ感染率を抑える働きが報告されています(下グラフ)。

日本にもあった!発酵茶の「碁石茶」も免疫アップが確認されている。

茶葉を摘み、蒸した後、むしろで発酵させ、さらに漬け桶で発酵させて乾燥させる。高知県の特産品。黒い碁石のように見えるためこの名前がついたとされる。
(写真提供/高知県大豊町)

 ミヤンが売られているのは、タイの観光都市チェンマイ市や、ラオスとの国境に接したナーン市。主に市場やバスターミナルなどで販売され、コンパクトに固められたものは直径6cmのものが5バーツ(約15円)ほどです。

 近年、チェンマイのような都会の若者は食べなくなってきていますが、ナーン市では30代以上の人にはミヤンを食する習慣が今も息づいています。そうした人たちからは「1日10回はミヤンを食べる」「10年以上風邪をひいていない人もいる」「食後には必ず食べる」「虫歯にならない」「体が元気になる」「眠気を防ぎ、リフレッシュ効果がある」などの声が聞かれ、健康維持に積極的に活用されている様子をうかがうことができました。

現地で食されているミヤンの効果

1 . 眠気防止
2 . 風邪予防
3 . 体が元気になる
4 . リフレッシュする

5 . 虫歯予防
6 . 喉の渇きを抑える
7 . 癒やし効果
8 . 鎮静作用

〇ミヤンは眠いとき、疲れているときなどに用いられる

〇食後にとることが多い

〇「ミヤンを食べると風邪をひかない」「虫歯にならない」と昔から利用されてきた