不調の原因「グルコーススパイク」(1)

グルコーススパイクとは、ジェットコースターのように血糖値が急上昇及び急降下すること

糖質(炭水化物、砂糖など)を多く含む高GI食品をとると、食後の血糖値が急に高くなりインスリン濃度を 上昇させます。インスリンとは血糖値を下げるホルモンで、膵臓にあるランゲルハンス島β細胞から分泌されます。血糖値を上げるホルモンはグルカゴン、アドレナリン、ノルアドレナリンなど複数ありますが、血糖値を下げるホルモンはこのインスリンだけです。

血液中にブドウ糖があふれると、インスリンが働き血糖を脂肪に変えて脂肪細胞に蓄えていきます。
すると今度は、血糖値が急激に下がり、軽度の低血糖を起こし、交感神経刺激症状(発汗、不安、動悸、頻脈など)、頭痛、 眼のかすみ、空腹感、眠気などの不調が起こることがあります。本来、低血糖とは糖尿病治療中に見られる症状ですが、健康診断では正常である人でも高GI食品(高糖質で血糖値を急上昇させる食品)を摂ることで血糖値の急上昇&急降下が起こり、軽度の低血糖の症状が現れることがあるのです()。特に、遺伝的に親族に糖尿病の人がいる方は、食後高血糖や反応性低血糖を起こしやすく、グルコーススパイクを疑ったほうがいいかもしれません。

グルコーススパイクによる不調の出現パターン

丼ものやラーメンでグルコーススパイクが増大!

忙しいビジネスパーソンは、朝食を食べないことが多いのではないでしょうか? 平成25 年国民健康・栄養 調査によると、20代の男性の朝食欠食率は最も高く30%、20代女性は 25%でした。
寝ている間は血糖値は下がっていますが、朝起きて朝食抜きで活動するとインスリン拮抗ホルモン(血糖値を 上げるホルモン)が働いています。こうして血糖値を下げないようにしているのですが、そこで丼ものやラーメンなどの昼食をとると、 食後の血糖値がいつもより高くなってしまうのです。そこで血糖応答が 大きくなり、グルコーススパイクを起こしてしまうのです()。これは、昼食と夕食の間隔が長い場合も同様です。

朝食抜きによる血糖値の変動

すべての人にグルコーススパイクが起こるとは限りません。