糖質の吸収を抑える=
血糖値が上がりにくい
白米や精製された真っ白い小麦からできたパンなどは、食物繊維の量が少ないため食後の血糖値が上がりやすいと考えられています。
一方、大麦には「糖質の吸収を抑える」という働きがあるため、血糖値が上がりにくい状態が続くといわれています。
血糖値が上がりにくい理由…それは、大麦に含まれる水溶性食物繊維、「大麦β-グルカン」の働きにあるのです!
大麦β(ベータ)-グルカンの
「セカンドミール効果」とは?
大麦β-グルカンには、「セカンドミール効果」という持続作用があります。
「セカンドミール効果」とは、最初に食べたもの(ファーストミール)が、次の食事(セカンドミール)の血糖値にも影響をおよぼすことです。
大麦β-グルカンの「糖質の吸収を抑える」という働きについては、健康な男女18人を対象とした試験で、その効果が確かめられています。
試験では、大麦+白米の「大麦混合ごはん」を食べたグループのほうが、「白米ごはん」を食べたグループよりも食後の血糖値が上がりにくいことがわかりました。
また、朝食に「大麦混合ごはん」を食べたときのほうが、昼食も食後の血糖値の上昇を抑えることが確認されています。
- 対 象:
- 健康な男女18名 (男性8名、女性10名、38.3±1.7歳)
- 試験食:
- 大麦混合米飯(β-グルカン3.3g、糖質43.5g)または対照として白米(β-グルカン0g、糖質54.8g)
- 方 法:
- 朝食として試験食を摂取した後2時間と、その後全被験者が同じ昼食(栄養調整食品)を食べた後の血糖値を比較
Jpn Pharmacoll Ther (薬理と治療) 2013; 41(8): 789-795より作成