ランニングサポーター久保のランニングスクール

答えは一つではない

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2021.03.22 掲載
久保健二さん

ランニングサポーター 久保健二さん

  • ランニングが大好きで毎日のように走る傍ら、クラブチームのコーチも務め、
    数多くの一般ランナーの指導をおこなっている
  • ラン歴21年
  • 実業団陸上部に11年間在籍

こんにちは、ランニングサポーターの久保です。

インターネットが普及し様々な情報を手に入れやすくなった現代です。わからないことがあればネットで検索し、すぐに「答え」を導き出すことも可能です。これらはとてもありがたい反面、気をつけなければならない点でもあります。私が疑問を感じていることは、フェイクニュースという言葉があるように、ネットで見つけたそれが本当の「答え」なのかということです。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、これが正しいという答えは一つではないように思います。答えを見つけるために情報を活用し、仮説を立て、実験と検証を繰り返しながら確信へと変わったとき、それが自分なりの答えになっていくような気もします。

現役を引退してから10数年が経ちますが、時代はテクノロジーが変化して先ほど述べたようにインターネットを利用してトレーニングの情報も得やすくなりました。得られるが故に情報に固執してしまうことがあります。

話は変わりますが、5000mの記録を出すにはどのような練習が効果的だと思われますか?

1000mのインターバル走をレースペース以上で練習し、心肺機能の向上を図ることがが必要でしょうか?400mのインターバル走などを取り入れることが必要でしょうか?またこのような練習はどのくらいの頻度で行うことが大事でしょうか?

ふとしたときに10数年前の自分はどんな練習をしていたか振り返ってみました。それはちょうど今の時期にあたる3月と4月の練習日誌です。3月はじめ、体調不良のため練習ができなくなり、その後の4週間はスピード練習0回、軽いジョギングのみ、あとはウォーキングがメインでした。4月に入り、やはりメインはウォーキング。2週目あたりから「10000mのペース走+400m×3」という慣らし練習から練習再開、その後「400m×10」という練習でスピードの感覚を確かめ、2週間後にレースの調整で「6000mペース走 + 2000m×2本」、そして4月の終わりに出場した記録会では14分10秒で走ったという記録が残っていました。4月のレース前に行ったポイントとなるような練習は4回です。

私も振り返ってビックリしました。最近の頭ではこのような概念は全くなく、この練習の量と内容でよくレースを14分10秒で走ったなという印象です。「レースペースくらいの1000mのインターバル走、またはレースペース以上の400mインターバル走で心拍機能の向上を図って」などの一般的なセオリーからは逸脱していますよね。あまり参考にはならないかもしれません。一つ言えることは、2ヶ月間ポイントとなるような練習は数えるほどしか行っていませんでしたがウォーキングはしていたんです。週に1回、もしくは2回、3時間から5時間を超える速歩きや山歩きを信念を持って行っていたことを思い出します。当時の私はウォーキングをしていれば14分そこそこでは走れるといったイメージがあったんでしょうね。これは経験から導き出された私なりの答えだったのでしょう。答えは人それぞれにあります。さらに自分の概念や心の壁を超えていくためにあらゆる情報を活用し、先にも述べたように仮説を立て、実験と検証を繰り返しながら自分なりの答えを導き出していくことが大切かもしれません。

「答えは一つじゃないよ」

そんなことを昔の自分に教えてもらったような気持ちになりました。

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